月の巫女【番外編 ハロウィンの花嫁】

第20話 ページ20

コ「それって僕らが見た外国の人の時とよく似ているよ」

佐「あの警視庁前で殺害された？」

コ「うん」

目「だが、なぜわざわざ警視庁の前で？」

伊「そういえば、あの人が警視庁を訪ねてきた理由も謎なままだな」

貴『あの外国人、ある人に渡したい大事なメモがあるって言ってたんだろ？俺の名刺を持ってたんだからそいつは俺に何か用があったんだろーよ』

コ「そう。きっとリスクを犯してでも、松田刑事の協力が必要だったんだ」

目「それはつまり…」

佐「あの被害者と今回千葉くんを拉致した犯人たちは…」

高「なんらかの繋がりがある」

その言葉に新一はコクンと頷いた

桜「今日の雑居ビル爆破事件。それにもプラーミャが使う特殊爆弾が使用された可能性が高いとのことです」

佐「コナンくんたちがやってきたのはプラーミャにとって予想外のことだった。本当はそこで村中夫妻を…」

目「あいつの結婚式には脅迫状が来ていた。やはりプラーミャの狙いは村中夫妻…」

高「ただ、外国人焼死事件や千葉の拉致とどう関わってくるのかまだ分かってません！」

貴『千葉の拉致はやつの対抗組織だろうよ。俺を呼ぶってことは爆弾の解体方法でも聞きたいんじゃねぇか？俺は3年前、奴の爆弾をバラしているんだしな』

一応、あの時の爆弾の構造と解体方法は理解しているし、説明もできる

貴(ただ、あいつが携帯で起爆させようとしたように、遠隔での起爆も可能なようだった…。後から確認したけど陣平が解体していたのは次元式の部分のみ。遠隔の受信機や回線は生きていた。もし、私が携帯を撃ち抜かなかったらあの場で爆発したでしょうし、更にそこからシェルターで爆発したことから見えないところにサブの爆弾が付けられている可能性もある。解析前に爆発しちゃったからそこまでは分からないわね…)

そんなことを考えていると美和子がこちらを振り返る

佐「…そういえば、松田くん」

貴『んだよ』

佐「Aさんの家に泊まったの？なんか今日はいつもの煙草の匂いじゃなくてAさんからいつもする甘い匂いがするから…」

貴(あー、咄嗟のことでそこまで気を使えてなかったわね…)

確かに陣平と研二はいつも煙草の匂いを漂わせている
そんな彼から普段とはかけ離れた香りがしたら違和感を覚えるのも当然だろう

貴『そーだよ。姫さんは煙草嫌うから家じゃ吸えねぇし、シャンプーとかはあいつの借りたからな』

なんとか誤魔化していると美和子の携帯が鳴った

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