【ハイキュー】日向の姉は排球部のマネージャーです！ツー！

・やっと掴んだ ページ7

『旭さああああん！！』


旭さんを見つけた。



教室に居なかったけど、まだ学校内にいるかもしれないと思って探していたら、校門のところで旭さんが一人でいるのを見つけた。


旭さんは私の顔を見て目を見開く。


「……A？！」


『そうですAですー！探しましたよ旭さん！教室に来てくれないなんて酷いじゃないですかー！！果たし状と勘違いしましたー？』


「え？教室？」


私が言っていることが理解できないようで、旭さんは眉を寄せる。




『ん！？靴箱に手紙入れておいたんですけど！』


「手紙なんて見当たらなかったけど？」


『ええっ！？』



そういえばあれ宛名も自分の名前も書いてなかったなあ……。

何かの拍子で靴箱から落ちたのかも──


そこまで思考を巡らせて、いかんいかんと首を振る。


私は今日、旭さんに部活に戻ってきてもらうために呼び出したのだ。
手紙なんて後々靴箱に探しにいこう。



それよりも私は──。



スウッと小さく息を吸う。




『──旭さん、部活、帰ってこないんですか？』


突拍子もなく聞いたので、旭さんはたじろいた。


『翔陽……弟から聞きました、バレーが嫌いになっちゃったって。本当ですか？』


彼は視線を伏せる。



『──バレーしないでこのままで、後悔しませんか？』



旭さんは自身の拳に力を入れた。


「でも……俺はもう……」




──ああもう、



『ッごちゃごちゃうるさい！！！！！』


私は自身のジャージを掴む。






『旭さんは今！！！！







──何がしたいんですか！！！？？？』









「……俺は……ッ俺はまたバレーしてえ！！！！！」





エースは叫んだ。



『……その気持ちがあれば充分ですよ』






私は旭さんに向けて手を差しのべる。




──旭さんは、その手をおそるおそる掴んだ。

・坂ノ下商店あの人→←・私の計画

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す