【ハイキュー】日向の姉は排球部のマネージャーです！ツー！

・国見くん ページ19

『じゃあ夕食の買い出し行ってきます！』


「一人で大丈夫？私も行こうか？」


『大丈夫ですよ！寄り道せずに早く帰ってきます！』


「……分かった、気を付けてね」


ロードワークで皆がいない、比較的仕事が楽な時間に島田マートに買い出しへ出掛ける。




『あ、お得だ』


10％増量！！と書かれたスポドリの粉末を見て、そういえばもう残り少なかったっけー、と考える。


買っておこう。そう思って手を伸ばすと、同時にスポドリの粉末に手を伸ばした誰かと手をぶつけてしまった。


『ご、ごめんなさい！』

「すいません」


1度下げた頭をあげて、その人を見る。
私より頭1つ分大きい背に、センター分けの髪の毛、そして眠そうな垂れ目。


あれ、この子どっかで…………あ。



『あ。青葉城西の』
「あ。及川さんの彼女の」


二人とも、ほぼ同時に思い出す。

とても聞き捨てならない言葉だった。



『違うから！！！』


「ああ、元カノでしたね」


『それも違う！！』



この子あれだ、確か青葉城西の1年だ。
あまり面識のない子だけど。



『えっと、君、名前は？』


「国見英です」


『国見くんか。あ、スポドリ買うの？』


「はい。うち自分達でマネージャー業やんなきゃいけないんで」


『青城マネージャーいないもんねー』


「Aさんみたいなマネージャーがいたら嬉しいんですけど」


『私なんて潔子さんにフォローしてもらわなきゃ何もできないよー……。あれ？そういえば名前……』


「ああ、及川さんがずっとAさんのこと言ってるんで覚えました。」


『うわぁ……なんかごめんね？』


「いえ、Aさんの話聞くの好きなので」


『そ、そうなんだ……？それなら良かったよ』


「はい」




それから10分ほど話して、連絡先を交換して別れた。


帰り際に「金田一と会ったら話してやってください。きっと喜びますから」と言われたけど、意味はよく分からなかった。








そして現在────急いでいます。

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