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シュウタ「ああいうさ、強気なところある方がもえない？」
樹「はあ？」
シュウタ「お前もどうせやったことあんだろ。」
樹「流石にデリカシーなさすぎね……あんた」
シュウタ「別に良くねここそういう場所だろ」
いやちげえだろ
シュウタ「でもさあ、あいつって＿＿＿＿＿＿＿＿」
樹「…………へえ、」
息が止まったという感覚はこういう事だろう。
耳も疑った。そうなんだ。初めて知った。
なんとも言えない気持ちに俺は思わず息を飲んだ。
「………んじゃ、わたしそろそろ帰るから」
＿「もっと呑もうよもう帰るの？」
「先約がいるのー明日も仕事だし」
＿「え、お前仕事してたの！？」
「うん」
シュウタ「話せて楽しかったわあ、またなお兄さん」
最初声も出さずに向こうが店出ようとした時は何かあったと思ったけれども
思ったより、いつも通りだったからいいのか。
「ねえ、ピアス………」
樹「？」
Aは勢いよく手を引いた。
え、何
「右、ピアス取れてる」
樹「うわ、ほんとだ」
「めんどくさあ」
樹「悪かったってば」
クラブの入口に落ちてた俺のピアス。
あって良かったーなんて思いシャツの裾で軽く拭いて俺は耳にまたくっつけた。
樹「お前やっぱなんか変じゃね」
「え？どこが？」
樹「いや、全体的に」
「？わかんなあいそお？
そんな事ないと俺も思ってたけれども
明らかに避けてた。
俺に触ろうとして明らかに遠慮して手を退けた。
なんかいつもと違う気がする。
樹「なんかあんならむず痒いから言ってくんね」
「……なんもないけど
なんかあって欲しかった？笑」
樹「あーいや、変な事聞いたわごめん」
「言動と違って手をグーにして殴りそうなのやめて」
そうだ
なんもあるわけない。
"でもさあ、あいつって、自分からはシてくれないんだよね
マユが連れてきたってことはアイツが少なくとも、
お兄さんにはそれなりに興味があるってこと？
誘ったらお兄さんならしてくれんのかな、まあ、知らんけど"
あってたまるか
同情、傷の舐め合いだぞ。
"屈辱も地獄も知らないような男に同情なんてされたくない"
あってたまるかよ
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作者名：嶺 | 作成日時：2024年2月22日 6時
