nights【青】 (ページ11)

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北「樹ほどほどにしなよ」

樹「…んあ、なにが」

北「さっきのメイクさん親しそうじゃん。
可愛いとか美人だからって理由だけじゃだめだからね」

樹「あーあの人ね。おう」

芸能人になり、それなりに売れ始めれば記者に取り上げられることもなくはない。

くだらない流出が起こる可能性も十分にある。

メンバーや事務所にですら、相手の存在価値を否定される。

誰かが会ってくれることや誰かが自分のために生きることが生きがいであり承認の証となるAはこういうことを人一倍嫌い誰よりも怖がる。

だからこそ、立場的に越えられない俺らの関係は誰にも明かさず伏せて、俺もこいつを誰にも言わず守り続けていた。

樹「んーまあ。なんもねえから」

誰よりも警戒心の強い彼奴を警戒している北斗。

樹「まあ、なんかおもしれえ女だなって」

北「なにそれ」

樹「10分以上俺といて落ちなかったんだぜ」

北「あほか。

充分気があるように見えたけど」

樹「へえ、、、、、、は？」

北「いや、なんか仲良さげにする人珍しいなあって

絶対やめた方がいいと思うけど、あの人タートルネック着てるし、さっきちょっと首元から締め跡見えたし」

樹「へえ、まあ頭には入れとくわあ