レイの人生は男運が強すぎです……(当たり前) ページ8
レイ・グランフィーとして生まれて
12年がたちました。
この世界の決まりとして、
私のような貴族令嬢は12歳で婚約者をきめるとか。……早くない？？？
んで、父親が涙して持ってきたのは
この国の王子……セイ・メロア・ネークシス殿下の写真だった。そう、後に攻略者のひとりとなる人物である。
セイ・メロア・ネークシス殿下は第4王子。
権力とは全く無縁の人(らしい)。
黒髪で黒い瞳。(まるで日本男児)
髪の毛は切りそろえてあり、
清楚感ただよう髪型をしている。
この人も万能らしい。
……が、面倒くさがりやらしく、
常に4位(逆にすごい)にいるらしい。
1度剣術で1位をとって、
まぁ兄様に怒られて
殺されかけたりしてたらしいし、
そうなってしまうのも頷ける。
あとこの人もヤンデレ。
自分のモノにしないとって感じ。
まぁそんなこんやで婚約者が決まった私ですが、今日会うらしいです。
この人はどう対策するべきなんだろうか
相手は王子。
下手に出ることも出来ない……。
そう悶々と考えていると
「ねえさま！！！」
と可愛い声が聞こえてきた。
……そう、可愛い義弟のルイである。
「これ、なんですか？僕、庭で見つけたんですけど……？」
……と、ものすごく黒い笑顔で問いかけてきた。
背筋に冷たい汗がながれる
ルイの手に握られていたのは
入学願書である。
「あ……それは……。」
「ねえさま、学園へ行くんですか……？」
「そ、それはもちろん」
「じゃあ僕は？」
「屋敷でお留守番よ……？」
そういった瞬間、ルイの強く握られていた拳は
力を失ったように開かれた。
入学願書が空を舞う。
「……母様も、仕事へ行くといって、ぼくをすてました。ねえさまも学園へ行く、といってぼくをすてるのですか……？？」
「……おいで、ルイ」
私はそっと、腕を開く。
ルイはこちらを見ると、小さく頷き
私の腕の中にはいった。
すると11歳の力とは思えないほどに
強く私を抱きしめる。
「ねえさまねえさまねえさまねえさまねえさまぼくをすてないでよ……だいすきだいすきだいすきだいすき……ねえさま……ぼくをおいていかないで……」
そうブツブツと呟いた。
私はふわふわの頭をなでる。
ゆっくりと、ゆっくりと。
「ねえさまは、ルイのことを捨てたりしないわ。だって、ルイのこと大好きだもの。」
そういうと、ルイの呟きは止まった。
「ねえさまも、僕が好き……？？」
「えぇ、そうよ。」
すると、
「じゃあねえさま。僕だけを見て？」
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マロン - すごく面白かったです。続き、楽しみにしてます。頑張ってください。応援しています。 (2018年4月2日 0時) (
レス) id: 859729bd35 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - すっごい好みの作品です。続きが読みたいです (2017年9月18日 4時) (レス) id: d8edfbd5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむうさぎ | 作成日時：2017年2月27日 13時
