作戦失敗……？ ページ4
「……レイ様。……酷いです……」
後ろで小さな声が聞こえた。
……嫌な予感がする。
お母様が「どうしたの？ナイン……？」
と心配そうにしている。
「僕には……そんなに笑顔で話してくださらないじゃないですか……。ほんとうに、必要なこと以外僕と話さないじゃないですか……なのに……。なんでルイス様とはそんなに楽しそうに話すのですか？」
床にぽたぽたと涙のしみをのこしていく。
「最初は……緊張してるのかなって。はじめてだからなのかなって思ってました……。」
ナインの話を聞いている
私の背中にはたくさんの冷や汗がながれる。
「でも、1年たっても、2年たっても全然話して下さらない……。しかも、今日初対面のルイス様とはニコニコと話してらっしゃる……。」
そこで彼ははじめて顔を私にむけた。
こうやってちゃんと顔を見たのはあの日以来だな、と今となって思った。
ナインは綺麗な顔を涙で濡らして、
私をじっとみつめ、
「……そんなに私が嫌い、ですか？」
といった。
私の中でどんどん罪悪感がつのる。
一時停止していた頭をフル回転させる
「……私は……。」
一呼吸おいて、ナインの顔をしっかりと見つめる。
「ナインのことが嫌いなんかじゃありませんわ。……すみません。照れていたのです。」
…………。これって好きっていってるよね。
慌てすぎて……なんか……余計なこと言った……？
「なかなか周りにあなたのような美丈夫がいなくて……。話しているとどうしても恥ずかしくなるので、照れて話しかけられなかったのです。……それで辛い思いをさせてしまったのなら……すみません。許してくださいますか……？」
ﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝなんか言い訳っぽいな……
目の前の美少年を見つめる。
するとぽろりとまた泣き始めた
私は一体どこでまちがえたんだ？！？！
後ろで母の怒りのオーラを感じた。
やばいぞ。
「主、主、主……そうだったんですね……。ぼくはてっきり嫌われているのかと……。」
そういうと、彼は私の手をとると、
「ゆっくりでいいんです……。僕はあなたとたくさん喋りたいのです……。無理をしなくてもいいので、これからは、たくさん話してください……おねがいします。」
と言い、跪いた。
この子、本当に、10歳……？
そこで私の意識は途切れた
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゜*：Σ⊂(；Д；⊂)ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ
今回は余裕ができた……
次回もよろしくお願いします！
よければコメントよろしくです！
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マロン - すごく面白かったです。続き、楽しみにしてます。頑張ってください。応援しています。 (2018年4月2日 0時) (
レス) id: 859729bd35 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - すっごい好みの作品です。続きが読みたいです (2017年9月18日 4時) (レス) id: d8edfbd5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむうさぎ | 作成日時：2017年2月27日 13時
