・ ページ10
『え、本当に何しに来たんですか?』
「なんか癪だなぁと思って」
『はい?』
「いや、よくよく考えたら、ご褒美って目上の人が目下の奴にあげるもんじゃん?奴 隷にご褒美もらうのってないなって思って」
そもそもなんで私は勝手に奴 隷認定されているんでしょう。
「だから雑に使いに来た。デートでもしてあげようかと思って」
『は?デート、ですか?』
あのジミンさんが?
『口を開けば下ネタしか言わない、あざとい癖にサイコパスで加虐的で人をむちゃくちゃにすることしか考えてない、あのジミンさんがデート?』
「そういうのって普通心の中で言うよね」
『だって…信じられないです』
「なに、僕がデート誘っちゃ駄目なわけ?」
『いえ、セクハラよりかは全然…でも…外は色々と危険ですし…当然室内ですよね?』
「室内で遊べるゲームたくさん持ってきたから大丈夫、それに僕からは一切触れないから。ね♡」
またまた、とびっきりの笑顔で私を見たジミンさん。
金髪をかき上げる仕草に色気があるのに、幼く見える顔立ちが絶妙にマッチしてる。
『普段からそうやって可愛くしてればいいのに…』
「あん?余計なこと言ってると口にぶっといの突っ込むよ?」
『そういうこと言ってる人に限って短小なんですよねー』
「ヌナこそ、処 女のくせに知識ばっかり増えて相当欲求不満なんじゃないですかぁー?」
『あれー、私処 女だなんて一言でも言いましたっけ?ジミンさんの願望なんじゃないですかー?』
「残念でしたー、僕の願望は僕が目合わせただけで濡れちゃうド淫乱のクソビッチですー」
か…可愛い顔してなんてことを言うんだ。
『本当にアイドルですよね』と聞くと、
「そうに決まってんじゃん」とニンマリ笑ったジミンさんは、
「いいからさっさと仕事終わらせてよ」って、ベッドに横になったまま、スマホをいじりはじめた。
私も私で、パソコンと向き合い、クライアントから来たメールのチェックに戻る。
慣れない空間にジミンさんと二人きりなんて、なんだか不思議だ。
しかも背後から、とんでもなく美しい鼻歌が聞こえてくる。思わず聞き惚れるくらい。
『…腐っても歌手、ですねー』
「勝手に腐らせないでくれますかー?」
それから、本物のルームサービスが届いて、私達はワインを飲みながら料理を堪能した。
一人分しか頼んでなかったのに、しっかり二人分になっていたのは、多分ジミンさんの戦利品。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1212人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rio - とても面白くてー気に読み終わりました！！他の作品も見てみますね．ありがとうございました！ (4月3日 14時) (
レス) @page41 id: 555be92e3c (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - sumikoさん» sumiko様、いつもありがとうございます♡年末年始もお仕事…本当にお疲れ様でございます(T_T)少しでも笑っていただけたなら嬉しいです。風邪など召されませんよう、ご自愛くださいね。。 (2023年1月4日 17時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 年末年始と仕事でしたが、明日も仕事ですが、笑い転げて、良い年末年始になりました。ありがとうございました。(^^♪ (2023年1月1日 18時) (レス) @page50 id: fdb03919c8 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ukさん» uk様、いつもありがとうございます♡こちらも読んでくださったんですね!一緒に住むお話は全員との距離が近くて書いてて楽しかったです♡なので、そう言って頂けて嬉しいです! (2022年9月15日 0時) (レス) id: 5bc8bd2025 (このIDを非表示/違反報告)
uk(プロフ) - 7人7様のヌナ大好きポイントがあり、それぞれの絡み方も違ってハマってしまい一気に読みました（満足）とくにジミンとヌナの毒のやりとりが好きでした。返しが最高！ずっとこの8人の生活を眺めていたいなと思いました。素敵な作品をありがとうございます！ (2022年9月13日 9時) (レス) @page50 id: 1deb3068ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年4月12日 2時
