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考えるよりも先に、口が動いてた。
YG「必要ない。そいつから手、離してくんない?」
Aと、男が驚いた顔で振り向く。
「誰、お前?」
YG「誰だっていいだろ。そいつ離してやって。そういうの、慣れてないんだわ」
「…Aさん、この人はAさんの何ですか?彼氏?」
『いえ…ただの居住者です』
訝しげな男がAを見ると、Aはため息をついて、俺を見ることなく、
『パクさんすみません、お返事はまた今度』
そう言って、男をエレベーターに促した。
「また連絡しますね」
『ええ、さようなら』
我慢できず、ドアが閉まると同時に、後ろからAを抱きしめた。
2週間ぶりの、Aの体温。
匂い。
たまらない。
『ユンギさん、やめてください』
「嫌だ」
止められない、この衝動。
あの男には、離してやってって言った癖に。
俺の腕を振りほどいたA。
『今の今まで避けておきながら、突然なんなんでしょうか?もう返事もいらないとおっしゃってましたし、彼女さんもいらっしゃいますよね?こういうことされると非常に迷惑です』
じっとりとした目。
今まで聞いたことのない、怒った声。
それが、どうしようもなく愛しい。
だって、そうだろ。
俺にこれっぽっちも興味がなかったら、こんなに怒ることはないはずだから。
Aから感情が返ってきたことが、嬉しい。
「アレ、彼女じゃねぇよ。お前以外好きじゃない」
『信じられません、もうかき乱さないでください』
「かき乱されたのか。お前が、俺のことで」
思わず口が緩んでしまう。
Aは、俺を見て顔を赤くした。
『そ、それは…当然じゃないですか。告白していただいてからお返事もできてなかった訳で…それで返事はいらないと言われたら私だって申し訳なく思いますし…それなりに悩みますッ』
「ありがとう」
『なんで笑ってるんです?私は何日も眠れないくらい悩んだんですよ!話しかけようとしても避けられるし、食事会にも来ないし!』
「うん、ごめん」
Aの手を握り、そっぽを向きながらも一生懸命話すAを目に焼き付ける。
「なぁ、全部聞かせて。お前の気持ち」
耳まで赤くして、ぶーたれて。
なんなの、お前。
可愛くて、愛しくて、噛みつきたくなる。
なんでお前といるとこんな気持ちになるんだろう。
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Rio - とても面白くてー気に読み終わりました！！他の作品も見てみますね．ありがとうございました！ (4月3日 14時) (
レス) @page41 id: 555be92e3c (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - sumikoさん» sumiko様、いつもありがとうございます♡年末年始もお仕事…本当にお疲れ様でございます(T_T)少しでも笑っていただけたなら嬉しいです。風邪など召されませんよう、ご自愛くださいね。。 (2023年1月4日 17時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 年末年始と仕事でしたが、明日も仕事ですが、笑い転げて、良い年末年始になりました。ありがとうございました。(^^♪ (2023年1月1日 18時) (レス) @page50 id: fdb03919c8 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ukさん» uk様、いつもありがとうございます♡こちらも読んでくださったんですね!一緒に住むお話は全員との距離が近くて書いてて楽しかったです♡なので、そう言って頂けて嬉しいです! (2022年9月15日 0時) (レス) id: 5bc8bd2025 (このIDを非表示/違反報告)
uk(プロフ) - 7人7様のヌナ大好きポイントがあり、それぞれの絡み方も違ってハマってしまい一気に読みました（満足）とくにジミンとヌナの毒のやりとりが好きでした。返しが最高！ずっとこの8人の生活を眺めていたいなと思いました。素敵な作品をありがとうございます！ (2022年9月13日 9時) (レス) @page50 id: 1deb3068ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年4月12日 2時
