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JM side ページ19

あれから数日。

ヌナのことを考えることが多くなった。


ふてぶてしい女が見せたあの一瞬の表情が忘れられなくて。


もういっそ、全部吐かせようと思ってヌナの部屋のベルを押すと、急に目の前が真っ暗になった。

あれ。

なんか…気持ちわる…。


『はーい?』


僕が廊下に倒れ込むと、視界にヌナの足が見えた。


『え、ジミンさーん?大丈夫ですか?もしもーし』


おい、つんつん爪先で蹴るな。
生きてるよ。



『えーっと…。嫌ですけど、持ち上げますね』



最初は躊躇したくせに、どこにそんな力があるんだと思うくらいあっさり担がれて、ヌナの部屋のソファに放り投げられた。


ヌナが僕の目の前に座って、こわごわと額に触れる。
冷たい手の感触が気持ち良い。


『意識はありますね』


JM「(コクン)」


『気分が悪いですか?』


JM「(コクン)」


『ご飯、何日食べてないんですか』


JM「なんで知ってんの」


『この前チキンを食べていなかったので。ジョングクさんに聞いたら、ジミンさんはダイエットしてると』


JM「はぁ…ダサい」


『はい、めっちゃダサいです。栄養失調ですよこれ。待っててください』


ヌナは、リビングの電気を消して、キッチンに立った。


JM「クサッ!なにこの臭いヤバッ!!」


『薬膳粥ですー。いきなり普通のモノ食べたらお腹びっくりしますよ?』


JM「劇薬だ…絶対変な薬もられてるッ」


『大丈夫ですー漢方薬剤師の資格持ってるんでー』


一体何個資格持ってんだこの女。


ヌナが持ってきた粥は、ほんのり薬膳の香りがする優しい味。

体中に染み渡る美味しさだった。


JM「なんでこんな美味いの?さっきの悪臭の元が入ってるとは思えないんだけど」


『ああ、あれは嫌がらせで一番くさい漢方を別の鍋で煮出しただけですー。お粥には入れてませんよー』


JM「やば。うざ。いつか絶対ベッドで泣かす」


『はぁ。すぐそっちに繋げるのが余計童貞くさいですね』


しばらく沈黙が続いて、僕は吹き出した。
ヌナは、唇だけで笑ってた。



僕は、ヌナと口喧嘩するこの時間が嫌いじゃない。
…と、思う。

これって僕も手懐けられたってこと?

まさか。


『ジミンさんがチビで良かったですージョングクさんだったら運べませんでした』


はい、殺意。


だから僕はまだ大丈夫。

うん。

きっと。



多分。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 夢小説   
作品ジャンル:タレント
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オサナイ(プロフ) - ううさん» うう様、とっても嬉しいコメントありがとうございます♡ARMYじゃなくても読んでくださったんですね! (2022年11月23日 12時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
うう - ARMYではないのですが最高でした🥰 (2022年11月19日 23時) (レス) id: 9b3b28867b (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - まるさん» まる様、嬉しい感想ありがとうございますー(*´`*) (2022年5月6日 16時) (レス) id: 8d98d51d6c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - すごく面白いです!言葉のチョイスが最高です! (2022年5月1日 12時) (レス) @page28 id: 2a0a7c4887 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - もとのさん» ありがとうございますー!ダラダラ続いてしまってマンネリ気味ですが、最後までお楽しみいただけるように頑張ります^_^ (2022年4月17日 23時) (レス) id: ed8940f9ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オサナイ | 作成日時:2022年2月8日 18時

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