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YG side ページ15

YG「出て行かせたいんじゃないの?」


『はい。それはもう大前提でーす。ただ最長半年はいると考えたら、オーナーとして危険なものは排除しておいた方がいいですしね。次に入居していただく女性アイドル達の綺麗なお肌に傷がついてもよくないですし』


YG「ぶれないね、お前。嫌いじゃないわ」


俺が笑うと、Aも満足そうに微笑んで、救急箱に道具をしまい始めた。


YG「自分で作詞作曲やってる。結構自分では上出来だと思った曲があって…でも、業界の奴らに少し聞かせたら、俺でも作れる曲だって言われた」


『ふーん…』


YG「一次感情は…多分、焦りだと思う。前の曲を超えなきゃっていつも思ってるから。だから、イラついんだと思う」


『あのー…』



Aが大仏マスクを掴んでズボッと外した。


『大仏と真面目な話すると笑ってしまいそうなんで、外してもらってもいいですか?』


YG「お前がかぶせたんだよ」


『ユンギさん、ピカソの絵ってご存知ですか?』


ピカソ?
なんの話?


とりあえず頷くと、AがノートPCでサクサク何か検索し始めた。


『ピカソの絵って、それこそ素人から見たら誰にでもかけるって言われちゃうんですよー。でも、違うんです。その絵を最初に描いたからこそすごいんですよ』


YG「最初に…」


『そうです。そりゃ、今あるものを模倣して書くなんて誰にでもできますよねー。でも、0から生み出すのって誰にでもできないんです。それにピカソって実はデッサンめちゃくちゃ上手なんですーご存知でしたか?』



パソコンの画面をぐっと俺に近づけた。
ピカソのデッサンの画像がいくつか並んでたけど、
いずれもその巧みさに圧倒されるレベルだった。



『俺でも作れるっていった人は、クリエイターのくせにそうゆう想像もできないレベルの人だと思いますので、ユンギさんが気にすることはないです』


Aが、きっぱりとそう言った。


たったそれだけのことなのに、
胸がスッと軽くなる。


なんで、こいつは俺が欲しかった言葉をくれるんだろう。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 夢小説   
作品ジャンル:タレント
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オサナイ(プロフ) - ううさん» うう様、とっても嬉しいコメントありがとうございます♡ARMYじゃなくても読んでくださったんですね! (2022年11月23日 12時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
うう - ARMYではないのですが最高でした🥰 (2022年11月19日 23時) (レス) id: 9b3b28867b (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - まるさん» まる様、嬉しい感想ありがとうございますー(*´`*) (2022年5月6日 16時) (レス) id: 8d98d51d6c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - すごく面白いです!言葉のチョイスが最高です! (2022年5月1日 12時) (レス) @page28 id: 2a0a7c4887 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - もとのさん» ありがとうございますー!ダラダラ続いてしまってマンネリ気味ですが、最後までお楽しみいただけるように頑張ります^_^ (2022年4月17日 23時) (レス) id: ed8940f9ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オサナイ | 作成日時:2022年2月8日 18時

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