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一口食べてみせた後、
幸せそうに肩をすくめて大げさにウンマーって言うもんだから。
その表情があまりにも美味しそうだったから、
グゥっとお腹が鳴ってしまった。
やだ。
最悪。
恥ずかしい。
それを聞いてジョングクがまた愉快そうに笑う。
「ほら、ヌナ座って。どうせ家に帰っても冷蔵庫空っぽでしょ?」
『だからなんで知ってるのって…』
「んー、美味しいよ?」
『…』
促されるまま一口食べた。
ジョングクの言う通り、
焦がしネギとトリュフのソースがびっくりする程美味しくて、思わず奴と目を合わせてしまう。
「アハハ、可愛いね、ヌナ。このワインも合うから飲んでみてください」
悔しいけど、重ためのワインの味もドンピシャに好みで…。
それをひけらかさずに悠々と飲んでいるジョングクの澄ました顔に、少し見惚れてしまった。
多分彼氏だったら、いかに私のことを考えてこれを頼んだかを5分は熱弁しただろう。
『ねぇ、あんた本当に何者?仕事、してないでしょう』
「なんでしてないと思うんです?あ、此処はもちろん僕が払いますよ?」
『別にそんなことはどうでもいいけど。四六時中気私の近くにいるし、働く時間なんてないんじゃないかと思って』
「僕の仕事はヌナの警備員です」
『誤魔化さずにちゃんと話しなさいよ。あなたはどこの誰でいつから私に付きまとってるの?なにがしたいの?』
ジョングクが口を開きかけたとき、
グラリと地面が揺れた。
地震だ。
生演奏のギターがやんで、
シャンデリアがシャラシャラ鳴って、
客たちが騒ぎ始めて。
でも、私はそんなこともお構いなしに
目の前のジョングクを見つめる。
「怖くないんですか?」
『地震よりあんたの方が怖い』
「僕と付き合いませんか?」
『付き合うわけないでしょう』
睨みつけると、レストランの支配人が
テーブルの下に潜ってくださいと大声を上げた。
「ねぇ、どうせ彼氏とも妥協して付き合ってるんでしょ」
テーブルの下でジョングクが言う。
「僕と目眩がするほど激しい恋しましょうよ」
グラスが床で砕ける音。
本当にコイツ、頭がおかしい。
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kiku(プロフ) - このお話を読んだ後またMV観たらお話とリンクしてボディガード設定にしか見えなかったです。キュンキュンしました。オサナイ様の想像力に毎度乾杯！ (10月12日 23時) (
レス) id: 5e67e06b21 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様、いつもありがとうございます♡私と共に打倒魔王ですねw来世に期待しましょうwモラトリアムの方、話し忘れたので見返して書き始めましたwまたお待ちしてます♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - りるさん» りる様、いつもありがとうございます♡付き合ったあとの喧嘩も書いてみたかったなぁと思いつつ、リハビリなのでここまでになりましたw今回も最後まで読んでいただき嬉しいです♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - reiさん» rei様、いつもありがとうございます♡逃避行した後でも色々喧嘩しながらずーーーっと大好きでいてくれそうですよね♡最後までお付き合いありがとうございました♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ｵｻﾅｲ様、ストーカーJK完結ありがとうございます✨来世でぜひ世界を救わせて頂きますので、再来世は爆イケJKに毎日毎分毎秒愛される人生をよろしくお願いしたいところです💖モラトリアムの続きを楽しみにしております😆 (9月2日 9時) (レス) @page50 id: 904312cb69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年7月16日 13時
