・ ページ40
「お前、そんなこと言ってたらバレるぞ?バレたらもう見ることさえできないんだからな。くれぐれも気をつけろよ?」
「分かってますよぅ!」
全く堅物なヒョンだな
もうちょっと親身に相談に乗ってくれたっていいのに
…なんて思っていたら。
『…なにかご用ですか?』
「うあッ!」
そう。
ヒョンの言う通り、バレた。
正直、警護はしたことあったけど
尾行に関してはド素人だったから。
仕事帰り。
マンションの手前の角をヌナが曲がった後、
急いであとを追いかけたら、
腕を組んだヌナが僕を待ち構えていた。
『ここ最近よく見かけますけど。何かご用ですかと聞いてるんです』
「あ、あの…僕…ッ」
なんて言えばいい?
バレたら終わりだ。
キーマカレーだ。
それに、もう会えなくなってしまう。
それだけは断固として避けたい。
だけど、こうしてる今、
僕を睨みつけてるヌナの瞳に
僕が映ってることがたまらなく嬉しくて。
ドキドキが止まらなくて。
生意気そうな視線。
近くで見ると一層実感してしまう。
頭から爪先まで欠点ひとつない、
どんな宝石も敵わない女の人だって。
『もしかして…あなたがストーカー?』
「は?」
『通報しますよ!』
「や、ちょっと待って…!Aヌナ、僕は…」
『ヌナって…しかも名前まで…やっぱりストーカーなのね?!』
違いますって、全力で否定しようとした時、
待てよと思った。
ボディーガードってバレなきゃ良くないか?
それにストーカーだったら…
きっとミンさんにもバレやしない。
なぜなら、オオゴトになったら
ミンさんが実家に強制送還するだろうし、
ヌナはそれを良しとしないから。
「は、はい!僕、あなたのファンです。ストーカーです!」
『いや、そんな明るく肯定されても…』
「ヌナのことはこの僕がお守りします!」
『あなたを危険因子だとみなしてるんだけど…』
なんか想像してたのと違うって首を傾げたヌナに、
「僕は大丈夫です!昆布くらい人畜無害です!」
って両手を上げると、
なにそれ、って少しだけ笑ったヌナ。
僕はその笑顔にまた
撃ち抜かれてしまったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1952人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kiku(プロフ) - このお話を読んだ後またMV観たらお話とリンクしてボディガード設定にしか見えなかったです。キュンキュンしました。オサナイ様の想像力に毎度乾杯！ (10月12日 23時) (
レス) id: 5e67e06b21 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様、いつもありがとうございます♡私と共に打倒魔王ですねw来世に期待しましょうwモラトリアムの方、話し忘れたので見返して書き始めましたwまたお待ちしてます♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - りるさん» りる様、いつもありがとうございます♡付き合ったあとの喧嘩も書いてみたかったなぁと思いつつ、リハビリなのでここまでになりましたw今回も最後まで読んでいただき嬉しいです♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - reiさん» rei様、いつもありがとうございます♡逃避行した後でも色々喧嘩しながらずーーーっと大好きでいてくれそうですよね♡最後までお付き合いありがとうございました♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ｵｻﾅｲ様、ストーカーJK完結ありがとうございます✨来世でぜひ世界を救わせて頂きますので、再来世は爆イケJKに毎日毎分毎秒愛される人生をよろしくお願いしたいところです💖モラトリアムの続きを楽しみにしております😆 (9月2日 9時) (レス) @page50 id: 904312cb69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年7月16日 13時
