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「これがAさんの資料。しっかり読んでちゃんと通勤ルートの下見……ゲ、弁護士だって。下手したら訴えられるから気をつけてよ?」
まるで厄介なモノでも扱うかのように
ファイルをひらひらさせたヒョン。
「はーい、大丈夫ですよ。忍者のように気配消して尾行しますんで。ニンニン」
「…いや、ふざけてるでしょ。やっぱナムジュナに…」
「下見行ってキマース」
ヒョンから資料を強奪し、
事務所を出た。
嬉しすぎて小躍りしそうだ。
実は先週からガスも止められてしまって、
ジムでシャワーを浴びてる僕。
ご飯は優しいヒョン達に奢ってもらったり、
ソクジニヒョンの家に転がり込んで
勝手に冷蔵庫を漁ってしのいでいた。
それも今月で終わりかな。
報酬は2人分って言ってたし。
一般人の護衛なら危険も少ないし。
それが半永久的ときた。
こんな美味しい話はない。
ウキウキしながらAさんとやらの
マンションの前でスタンバイして
彼女の帰りを待った。
そして、
雷に撃たれたような
恋に落ちた。
Aヌナ。
あっという間に、僕の心を
奪っていった人。
ネイビーのパンツスーツで
颯爽と現れて、僕の目の前を通り過ぎていく背中。
僕達、絶対に前世で出逢ってて
恋に落ちてなきゃおかしいってくらい、
僕の魂がヌナに吸い寄せられた。
まるで世界が止まったみたいだ。
風になびくサラサラの髪と
スマホを握る細い指と
存在感のある大きな目。
ドンッて心臓が爆ぜたかと思えば、
体温がギュンギュン上がって。
もし恋のキューピッドとやらが
僕の心を撃ち抜いたんだとしたら、
それは細っこい矢なんじゃなくて、
エクスカリバーをグッサリと突き立てたに違いない
なんて本気で思った。
《ヨボセヨー、ジョングガァー?ちゃんも下見してるんだろうね?てゆうか、毎日はキツイだろうから誰かとペアになって交代で…》
「ヒョン…必要ありません」
《はぁ?だって…》
「僕がやります。僕だけにしてください」
電話を切ってからも
しばらく放心状態で。
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kiku(プロフ) - このお話を読んだ後またMV観たらお話とリンクしてボディガード設定にしか見えなかったです。キュンキュンしました。オサナイ様の想像力に毎度乾杯！ (10月12日 23時) (
レス) id: 5e67e06b21 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様、いつもありがとうございます♡私と共に打倒魔王ですねw来世に期待しましょうwモラトリアムの方、話し忘れたので見返して書き始めましたwまたお待ちしてます♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - りるさん» りる様、いつもありがとうございます♡付き合ったあとの喧嘩も書いてみたかったなぁと思いつつ、リハビリなのでここまでになりましたw今回も最後まで読んでいただき嬉しいです♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - reiさん» rei様、いつもありがとうございます♡逃避行した後でも色々喧嘩しながらずーーーっと大好きでいてくれそうですよね♡最後までお付き合いありがとうございました♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ｵｻﾅｲ様、ストーカーJK完結ありがとうございます✨来世でぜひ世界を救わせて頂きますので、再来世は爆イケJKに毎日毎分毎秒愛される人生をよろしくお願いしたいところです💖モラトリアムの続きを楽しみにしております😆 (9月2日 9時) (レス) @page50 id: 904312cb69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年7月16日 13時
