最低なストーカーさん -SEVEN-【JK】

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「僕はヌナを守れなかった。これは明らかな契約違反です」











私の両手を繋いで、
無理矢理笑おうとするジョングク。











そんなの…。










私が口を開こうとした時、















「そう、契約違反な。色々嘘つきやがって」















突然、背後から聞き慣れた声がして、
腕を掴まれた。














切れ長の目。咥え煙草。
細身のヴァレンチノのスーツ。









『ユ、ユンギオッパ?!』










なんでオッパがこんな所に?











「A、久しぶり。相変わらず可愛い…いや、綺麗になったな。可愛い4、綺麗6くらいか?」










「いや、僕は可愛い3、綺麗7くらいだと思います」









　

「あぁん?なんでお前なんぞに口出しされなきゃなんねぇんだよ。どう考えても可愛さ4だろうが」











『比率どうでもいいから、なんでここにいるのか説明してくれる?』












にこりともせずに、
真顔のまま私の頭をなでるオッパ。











ジョングクはペコリと頭を下げている。












「お前が危険な目に合ってるってコイツから聞いたからだろ。誰がこの部屋の鍵開けたと思う?」










片方の口角だけ釣り上げて、
ケッと笑った。









ミン・ホールディングス。
うちの実家。
韓国でも指折りの大企業だから、
多分お金なり権力なりで開けさせたのだろう。










「とりあえず、お前が無事で良かった…」












片手で抱きしめられて、
頭に軽くキスされる。












『…心配かけてごめん』





　





「心配どころじゃなかったわ。何本か血管切れたな。Aに看病してもらわないと。付きっきりで一週間は必要かもしれない」











『嫌だ。煙草臭いからそろそろ離れてください』














相変わらず私を溺愛する兄。









胸を押して離れると、
ショックを受けたようにフリーズした。









いつまでも子供だと思ってるんだから。












『ねぇ。オッパがジョングクを雇ったの?』















「当たり前だろ、無理矢理一人暮らし強行突破しやがって。こっちがどんだけ心配したと思ってんだ」












『いい加減独り立ちさせてよ』












「お前にはまだ早い」









『そんなんだから出ていきたかったんだよ』










「実際、こんな危険な目に合ってんじゃねぇか」











オッパがジョングクをチラりと見る。

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