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「ヌナに触んな」
ドッという衝撃と同時に、
体が軽くなった。
この、声。
『ぁ…』
滲む視界に見えたのは、
馬乗りになっていたはずの元彼が
床で叫び声をあげている姿と、
それから…
ビビッドなタトゥー。
ジョングク…。
本当に来てくれた…
「ヌナ、僕の声、聞こえますか?」
私を抱えて泣きそうに顔を歪めるジョングク。
『痛ッ』
「顔…殴られましたか?こんなに腫れて」
泣きそうなのに、
目の奥に殺気を感じるほど、
冷たい表情。
それから、ゆっくりと立ち上がって、
「お前ッ!!死んだんじゃッ…」
元彼の左頬に向かって、
力一杯拳を振り降ろした。
驚くほど鈍い音。
飛び散った歯。
断末魔の叫び声。
「ガァッ…ぁッ」
「お前、ヌナになにしたの?」
「お、ま…ッ」
「何したんだって聞いてんだけど」
床を這いずり回る奴の指を、
ジョングクのブーツが容赦なく踏みつける。
「ギ ア ア ア ア ア ア 」
「この汚い手で、ヌナをけがそうとしたの?…殺すよ?」
これ…絶対に骨、折れてる。
このままじゃ過剰防衛になる。
『ジョングク、やめ…』
「コイツ、何罪になるんですかヌナ」
少し振り向いたジョングクの顔の
狂気じみた美しさ…。
ロープを外して、
ふらつきながら、ゆっくり立ち上がる。
『逮捕・監 禁、強制性 交等未遂、それから器物損壊、住居侵入、脅迫、暴行、傷害…』
「そう。じゃあ死刑でいいですね。ヌナに手ぇ出したんだから」
『ア、アンタね…』
「だって、無理。抑えられそうにない」
『ジョングク!』
私が腕を掴むより先に、
ジョングクが血を吐き出しながら後退る元彼の、
腹を蹴り上げた。
なんて…。
なんて目、してるの。
それから、胸倉を掴み上げて壁に何度も打ち付ける。
『ジョングクッ!やめて!やめなさい!』
「なんでですか、ぶっ殺さなきゃだめでしょう?二度とヌナに近づけないように」
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kiku(プロフ) - このお話を読んだ後またMV観たらお話とリンクしてボディガード設定にしか見えなかったです。キュンキュンしました。オサナイ様の想像力に毎度乾杯！ (10月12日 23時) (
レス) id: 5e67e06b21 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様、いつもありがとうございます♡私と共に打倒魔王ですねw来世に期待しましょうwモラトリアムの方、話し忘れたので見返して書き始めましたwまたお待ちしてます♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - りるさん» りる様、いつもありがとうございます♡付き合ったあとの喧嘩も書いてみたかったなぁと思いつつ、リハビリなのでここまでになりましたw今回も最後まで読んでいただき嬉しいです♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - reiさん» rei様、いつもありがとうございます♡逃避行した後でも色々喧嘩しながらずーーーっと大好きでいてくれそうですよね♡最後までお付き合いありがとうございました♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ｵｻﾅｲ様、ストーカーJK完結ありがとうございます✨来世でぜひ世界を救わせて頂きますので、再来世は爆イケJKに毎日毎分毎秒愛される人生をよろしくお願いしたいところです💖モラトリアムの続きを楽しみにしております😆 (9月2日 9時) (レス) @page50 id: 904312cb69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年7月16日 13時
