最低なストーカーさん -SEVEN-【JK】

・ ページ20

『ねぇ…』













”僕は24時間365日Aヌナのこと見てるから“











”民事不介入ですよ“












『ふざけたことばっかり言って…』















”僕と目眩がするほど激しい恋しましょうよ”














”その上目遣いヤバ。キスしたくなる”












『さんざんつきまとって来てさ…』












”ほらね、僕以上にあなたを守れる人なんていないんだから”
















『迷惑だったのに…』















”あったかいです、ヌナ”












”大好きですよ”













…なんで、涙が出るの。












『やだ…ジョングク…』













自分でも驚くほど、次から次へと涙が溢れて
止まらなかった。

















それがぼたぼたとジョングクの頬に落ちる。













『ごめ…なさいッ』














私のせいだ。
私がジョングクを傷つけたから。












『ごめ…』











どう償えばいい?












後悔が押し寄せて、
でもそれよりもっとキツイのは、
もう二度とジョングクに会えないっていう事実。
















たまらなくなってジョングクに抱きつくと、














「ああんッヌナッ!泣かないでくださいッ!」














『ギャァァァアアア!!』

















突然、ジョングクがむくりと起きて
私の肩を掴んだから、腰を抜かして崩れ落ちた。














『なん…な、な、…ッ』












「ヌナが僕のために泣いてくれてる!!もう死んでもいい!」
















『なんなのよもう死んでるんでしょう?!なんで起き上がるの成仏しなさいよ!!!』















「すみません、僕生きてます。ほら」











ニコニコしながら私の手をとったジョングクが、
自分の頬にそっと押し当てた。











あ…













温かい…。
生きてる…。











良かった…










　
でも。










『なに…嘘…ついたの』














「あ〜〜…ヌナ、これには事情が…」














『どこまで最低なの。こんなことまでして、なにがしたいの。私をからかって、振り回して楽しい?』














「や、まさかここまで悲しんでくれるなんて…」













『私のことなんだと思ってるの?』















「ヌナ待って!お願いです、僕の話最後まで…」














『大キライ!あんたの顔なんて二度とみたくない!』

・→←SATURDAY

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す