Every hour every minute every second ページ1
「おはようございます、Aヌナ」
『…は?』
ホテルでチェックアウトを済ませると、
ロビーの階段を降りた先に見慣れすぎたイケメンが
さも当然のように片手を上げてニッコリ笑った。
「朝早いんですね、まだ時間に余裕あるのに相変わらず真面目だなぁ」
一瞬フリーズした後、スーツケースを引っ掴んで、
足早に奴の前を通り過ぎる。
少しウエーブがかった黒髪。
大きな二重の瞳。
見る人が振り返るほどの美貌。
「あ、待ってよ!」
なんでこんなイケメンの好青年を
無視するのって?
だってコイツはストーカーだから。
『…なんで出張先までいるのよ』
「僕は24時間365日Aヌナのこと見てるから」
『勘弁して下さい』
デニムのポケットに手を突っ込んで、
意気揚々と私の後についてくる“ジョングク”
いつからか分からない。
きっかけすら知らない。
気付いたらコイツに付きまとわれていて、
行く先々に現れたり、
こうやって出張先まで追いかけてきたり、
プレゼントを贈られたり、
教えてもいないのに電話がきたり…。
とにかく、コイツにストーキングされているのである。
「あー、目の下にクマ!昨日飲みすぎましたね」
『あんたに関係ない。そもそも飲みすぎてないし』
「ビール2杯とサワー3杯はあなたの致死量でしょう?」
『なんで飲んだ量まで把握してるの気持ち悪い』
「僕はあなたのことならなんでも知ってるよ?」
『ドヤ顔するな、犯罪者』
だけど私が睨みつけてもどこ吹く風。
「民事不介入ですよ」
『あんたのレベルはすでに刑事告訴できるレベルなのよ』
「でもしてないじゃないですか?」
ね?
って嬉しそうに頬を緩めるジョングク。
なんだか頭が痛くなってきた。
だいたいジョングクって名前も本人が名乗ったから知ってるだけで、コイツがどこの誰で何で私に付きまとってくるのか、私は知らない。
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kiku(プロフ) - このお話を読んだ後またMV観たらお話とリンクしてボディガード設定にしか見えなかったです。キュンキュンしました。オサナイ様の想像力に毎度乾杯！ (10月12日 23時) (
レス) id: 5e67e06b21 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様、いつもありがとうございます♡私と共に打倒魔王ですねw来世に期待しましょうwモラトリアムの方、話し忘れたので見返して書き始めましたwまたお待ちしてます♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - りるさん» りる様、いつもありがとうございます♡付き合ったあとの喧嘩も書いてみたかったなぁと思いつつ、リハビリなのでここまでになりましたw今回も最後まで読んでいただき嬉しいです♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - reiさん» rei様、いつもありがとうございます♡逃避行した後でも色々喧嘩しながらずーーーっと大好きでいてくれそうですよね♡最後までお付き合いありがとうございました♡ (9月11日 20時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ｵｻﾅｲ様、ストーカーJK完結ありがとうございます✨来世でぜひ世界を救わせて頂きますので、再来世は爆イケJKに毎日毎分毎秒愛される人生をよろしくお願いしたいところです💖モラトリアムの続きを楽しみにしております😆 (9月2日 9時) (レス) @page50 id: 904312cb69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年7月16日 13時
