【番外編】親友の闇っぷり×TH ページ35
ジミンという人間は、掴みどころがない。
俺の親友だけど、全肯定もしないし全否定もしない。
いつでもジミンはジミンだけの味方らしく、
俺が何かやらかすと方言丸出しでブチ切れる。
自分にも厳しいけど他人にも容赦なく厳しい。
たまに秘書課から泣いて飛び出してくる女のコがいるけど、離職したことはなく、もれなくジミン信者になって舞い戻ってくるのが怖い。
一体どういうフォローをしてるんだか。
見た目は可愛いくせに性格は謎に男臭いし、
あざとくて、人との距離が近い割には
ふとした瞬間に“コイツに逆らわない方がいい”
って思わせる狂気が滲み出る。
まぁ、他人には完璧に隠してるけどね。
俺やヒョンにたまに見せるのは、
心を許してくれてるから…ってよりも、
俺達が本気でジミンの逆鱗に触れるからだろう。
社長秘書としては優秀すぎるほどで、本人曰くヒョンはもうジミンがいないと駄目な体になってるらしい。(なんか卑猥な表現)
そんな俺の親友、ジミン君が今、
鼻歌まじりに俺の肩を叩いた。
「テヒョンア?」
「んー」
「ネクタイ変だよ?」
首元に手を伸ばして、
シュルシュルと解くと、
器用にトリニティノットに結び直した。
「え。なに、怖」
俺が驚くと、
「何が?」
って、笑顔のまま首を傾げる。
「いや、怖いって。なんでそんなご機嫌なの?」
「今日はパーティだからね」
そう。
今日はヒョン達の婚約発表の日。
俺は会場となったホテルの控室で、
開宴までの時間をダラダラ過ごしていたんだ。
「余計怖いんですけど」
「どうして?」
黒のかっちりしたスーツに、
センターで分けた髪をかきあげたジミンは、
いつもよりフォーマルで大人っぽい。
「パーティの日っていつも機嫌悪くない?色んな準備に走り回って、あれはどうなってる、これが違うって裏方で怒鳴りまくってるイメージなんだけど」
「ふふ、いつもはね。今日は規模が違うからさ」
「???」
「甘ーい蜜に誘われて、頭のおかしい害虫が寄ってくるかもしれないでしょ?」
うっとりと、恍惚とした表情で
何かを思い馳せるジミン。
「うーあ、そういうこと?本当にいい趣味してるよ」
1516人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オサナイ(プロフ) - kikuさん» kiku様、いつもありがとうございます♡お返事が遅くなりすみません(T_T)喜んでいただけてなら何よりです♡ (7月12日 23時) (レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
kiku(プロフ) - 完結おめでとうございます祝!いやぁ〜もうこのお話は全人類女子の夢と希望が詰まりすぎてますね!読んだ人皆んなが幸せになって涙ぐんでると思います。あ〜♡ありがとうございます。大好き♡ (5月21日 22時) (レス) id: cbb83e9a02 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - ちさん» ち様、いつもありがとうございます♡でぇ好きwwwww吹きましたwww じみんしぃ私も好きなんですよ。。短編でなにか書きたくなってきましたw (5月21日 21時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 今宵も、でぇ(大)好きなオサナイ様♡完結からのご褒美続編からの完結、お疲れ様でしたとありがとうございました♡このお話読んで何故か執事じみんしぃが恋しくなり何度も読んでるのに一晩で読んでしまいました案の定寝不足でございますんwww (5月21日 3時) (レス) id: 24c43e5b1a (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - mikadokarula199さん» mikadokarula199様、コメントありがとうございます♡執事ジミンのお話を書いたことがありますのでよろしければ!秘書ジミン版もなにか書きたくなりましたw (5月18日 23時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:オサナイ | 作成日時:2023年4月10日 22時