戦後処理っぷり�◆�YG ページ22
『ユンギ、本当にごめんなさい!』
空港のロビーで、
Aが深々と頭を下げた。
突然の人事。
突然の海外赴任。
カリフォルニア?
ロス?
混乱する俺に、
営業部長が言った。
「今日から海外事業部のゼネラルマネージャーね」
「は?」
どうやら結婚するAの代わりに
俺にお鉢が回ってきたようだ。
そうか。
うまくいったんだな。
一時期、憔悴しきってたから心配だったし、
逆にチャンスだとも思ってたけど。
「別に、仕事だから気にしてない」
『でも…』
「ビザの関係でしばらくは月イチくらいで帰ってくるし…そもそも嫌だったら辞令なんて蹴って転職してるわ。俺も挑戦したい分野だったから、お前が気に病むことねぇよ」
うるうると瞳を揺らして、
それでも申し訳なさそうに
Aが俯いた。
あーもう。
完全に失恋したってのに、
なんで放っておけないんだ。
「分かった、じゃあ帰ってきたらおごってくれ」
『そんなことでいいの?!全然ッ!いくらでもおごるし、ヤンコチの美味しいお店探しておくね!』
光が灯ったみたいに明るくなる。
それが可愛くて直視できない。
「成功したらインセン出るし、俺が奢ってやるよ」
『お詫びなのに?!笑 じゃあやっぱりヤンコチかなぁ』
「なんか…よく分からんけど…間接照明のオシャレな店とかじゃなくていいの?」
『だって私とユンギだよ?笑』
そうだな。
俺たち、気取った店なんて一度も行ったことなかったよな。
駅前の寂れた屋台とか、
おっさんがくだを巻く高架下の居酒屋とか、
小汚い店ばかりで。
初受注の日も、
失注して悔し泣きした日も。
側にいてくれたのは、
他でもなくコイツで。
『ユンギ…?』
「あー…いや…」
駄目だ。
今更Aとの思い出に浸っても、
無意味なんだから。
でも。今でも時々思うんだ。
告白されたあの日に戻れたら、
俺、絶対お前のこと…。
『あ…そろそろ時間だね』
Aが眉をしかめて、
必死に涙をこらえてる。
名残惜しそうに俺を見つめる瞳が、
胸をしめつけて苦しい。
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ｵｻﾅｲ(プロフ) - kikuさん» kiku様、いつもありがとうございます♡お返事が遅くなりすみません(T_T)喜んでいただけてなら何よりです♡ (7月12日 23時) (
レス) id: 9bd3cb808b (このIDを非表示/違反報告)
kiku(プロフ) - 完結おめでとうございます祝！いやぁ〜もうこのお話は全人類女子の夢と希望が詰まりすぎてますね！読んだ人皆んなが幸せになって涙ぐんでると思います。あ〜♡ありがとうございます。大好き♡ (5月21日 22時) (レス) id: cbb83e9a02 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ちさん» ち様、いつもありがとうございます♡でぇ好きwwwww吹きましたwww じみんしぃ私も好きなんですよ。。短編でなにか書きたくなってきましたw (5月21日 21時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 今宵も、でぇ(大)好きなｵｻﾅｲ様♡完結からのご褒美続編からの完結、お疲れ様でしたとありがとうございました♡このお話読んで何故か執事じみんしぃが恋しくなり何度も読んでるのに一晩で読んでしまいました案の定寝不足でございますんwww (5月21日 3時) (レス) id: 24c43e5b1a (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - mikadokarula199さん» mikadokarula199様、コメントありがとうございます♡執事ジミンのお話を書いたことがありますのでよろしければ!秘書ジミン版もなにか書きたくなりましたw (5月18日 23時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年4月10日 22時
