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ページ43

頭が真っ白になる。












『……んッ…や、やめてってば…ッ!』











 

「今更なに?色んな男とイチャイチャしてる癖に」














『え…?』











色んな男?
どういうこと?










両手を掴むテヒョン君の力が強くなる。
再び噛みつくように奪われた唇。








 


…この子、慣れてる。
どうにかして引き離さないと…。









それを察したテヒョン君が、
わざとクチュッと音をたてて
唇を舐めてきたその時、










「なに…してるの?」











聞き慣れた愛しい人の声がして、
ハッとする。











テヒョン君を突き飛ばしたのは、
それとほぼ同時だった。












二歩離れたテヒョン君の肩越しに、
呆然としたソクジンさんの姿。












会いたくて会いたくてたまらなかった人が
半分開いたリビングのドアの向こうで
立ち尽くしている。










なんで…此処に…。











『ソク…』












「なにをしてたのかって…聞いてるんだけど」














顔面蒼白の彼の顔。
荒くなる声に、体が反応して跳ね上がる。









聞いたことない…、ソクジンさんのこんな強い口調。










「Aさんが俺んちに来たいって言うからさ」












指で唇を拭って、
挑発的に笑ったテヒョン君。













その言葉に耳を疑う。












『え…なん……』










「ほら、Aさん俺のこと気に入ってるって前に言ったでしょ?電話番号もくれたって」









電話番号…?
あの、ぶつかったときに教えてってメモを渡されて
書いた…?











ソクジンさんが、
私とテヒョン君を見比べて、
失望したように頭を振った。











また、胸が千切れそうなほど痛む。











違う。







そうじゃない。










違うの、ソクジンさん。








否定したいのに、ソクジンさんに連絡も入れずに
約束を破って今此処にいることが足枷となって
うまく言葉が出ない。










 

どう説明したって、
言い訳にしか聞こえない状況が揃ってるから。









ああ…そうか。
テヒョン君は最初から…これが目的だったんだ。










私、最低。
最低だ。










ちゃんと、話さなきゃ。
誤解を解かなきゃ。









『ソクジン…さん…、私ッ』












「いい、何も聞きたくない」

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設定タグ:BTS , キムソクジン , ジン   
作品ジャンル:タレント
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オサナイ(プロフ) - 鹿さん» 鹿様、いつもありがとうございます♡わーいwwテヒョンペンの私としては狂喜乱舞でございますwwwいらっしゃいませ← (2023年4月10日 23時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ちょっと待ってくださいソッチニは勿論だけどテヒョンイが好きになってきてしまったんですけど…オサナイさんが恐ろしいです… (2023年4月10日 4時) (レス) @page50 id: dcf0035740 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - 鹿さん» 鹿様、こんにちはー♡コメントありがとうございます!♡ソッチニ頬ガリガリになってますwwwこれからジミンしぃが救済してくれる…のか?!w引き続きお付き合いいただけますと嬉しいです♡ (2023年4月6日 11時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - ちさん» ち様、お久しぶりでございますー♡お元気ですか?ジミンしぃがなんかしてくれそうな予感ですよね♡←お前次第 本当にそれですまさにジョングクも弟とは思えない甘さになりましたww私なら秒で逃避行ですw (2023年4月6日 11時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - tiroさん» tiro様、初めまして!コメントありがとうございます♡幸せになって私に爆笑しましたwww癒やしをありがとうございますwwww他のお話もアラだらけなのでご容赦くださいませwww (2023年4月6日 11時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オサナイ | 作成日時:2023年2月5日 14時

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