・ ページ11
じゃあねって背中を向けると、
「そんな!私、一生懸命頑張ったのに!!」
泣き崩れて、縋りついてきた。
「…本当、面倒くさい女」
振り払って見下ろすと、
びくりと肩を上げる。
なにその被害者面。
苛つくな。
「あーあ。お前が引っ張るから間違ってあの夜の画像、お前の彼氏に送っちゃったわ」
「は?!うそッ?!」
「別に俺のことが好きなら構わないでしょ?なに焦ってんの?」
「なんで?!なにやってんのよ……!!!最低ッ!!!」
「……ありがとう。お前もね」
背中から聞こえる罵詈雑言、
むせび泣く声を無視して歩く。
本当、女って超絶面倒くさい。
あっちこっちに愛想振りまいて
愛と金ばかり欲しがって。
でもそれもぜーんぶ偽りで。
ああもう、気色悪。
早く、あの女の化けの皮も
剥いでやらなきゃ。
「…もしもし、ミンソヌナ?今日さ、今から言う時間帯にジミンに連絡よこしてよ。そしたら今日のヒョンの時間、プレゼントしてあげる」
まぁ、ミンソヌナも所詮顔だけ。
中身空っぽなくせにプライドだけは高いから
好きでもなんでもないけど。
利用できるものは全部利用してやればいい。
それで誰かを傷つけたとしても、
構いやしない。
マンションに戻り、
コルクボードにピンでとめていた、
Aさんの電話番号を
財布に入れる。
ヒョン、驚くだろうな。
きっとあの女も…。
「お邪魔しまーす!」
ヒョンの家は、俺と同じマンションの
最上階。
ベルを押すと、エプロンをつけた
ソクジニヒョンが、
嬉しそうに出迎えてくれた。
「テヒョンア、わざわざ来てくれてありがとう」
「大袈裟だな、すぐ下の階なのに」
秘書課の女が買ってきた、
そこそこ当たり年のオーパスワンを
手渡すと、
「お前もこんな気配りできるようになったんだ」
ヒョンが感慨深そうに目を細めた。
出されたスリッパを履いて、
俺の家より広いリビングに通される。
そして。
「テヒョンア、こちらAさん」
目が合うなり、驚いた顔をする俺と彼女。
ヒョンごめん。
俺、演技は得意なんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - 鹿さん» 鹿様、いつもありがとうございます♡わーいwwテヒョンペンの私としては狂喜乱舞でございますwwwいらっしゃいませ← (2023年4月10日 23時) (
レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ちょっと待ってくださいソッチニは勿論だけどテヒョンイが好きになってきてしまったんですけど…ｵｻﾅｲさんが恐ろしいです… (2023年4月10日 4時) (レス) @page50 id: dcf0035740 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - 鹿さん» 鹿様、こんにちはー♡コメントありがとうございます!♡ソッチニ頬ガリガリになってますwwwこれからジミンしぃが救済してくれる…のか?!w引き続きお付き合いいただけますと嬉しいです♡ (2023年4月6日 11時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ちさん» ち様、お久しぶりでございますー♡お元気ですか?ジミンしぃがなんかしてくれそうな予感ですよね♡←お前次第 本当にそれですまさにジョングクも弟とは思えない甘さになりましたww私なら秒で逃避行ですw (2023年4月6日 11時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - tiroさん» tiro様、初めまして!コメントありがとうございます♡幸せになって私に爆笑しましたwww癒やしをありがとうございますwwww他のお話もアラだらけなのでご容赦くださいませwww (2023年4月6日 11時) (レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年2月5日 14時
