・ ページ12
慌てて耳を隠すと、
ふ、って笑った。
『今日は…七時には終わると思いますけど…』
「そう、分かった。じゃあ僕は忙しいから早く帰って」
背中をトンと押されて社長室から
追い出された。
え。
なにこの雑な扱い。
そっちが呼び出しておいて。
『ジミンさん…あの人…自己中にも程がありませんか…?』
「ふふ、悪気はないんです、許してあげてください」
『悪気ないことこそが問題だと思うんですが』
間違いないって笑うジミンさんに
再びリンカーンで送ってもらうと、
「ヌナッ!?」
オフィスに入るなり、
血相変えて飛んできたジョングクに
潰れんばかりに抱きしめられた。
『ジョングク、心配かけてごめんね』
「大丈夫?!なんにもされてない?腹いせに脅されたりとか!えっちなことされたりとか!」
『全然大丈夫。なんか…よくわからないまま尋問されただけ。向こうも納得してくれたよ』
「どうしようヒョン!!えっちな尋問されたって!!!」
『いや、なんでそうなるの?』
ジョングクの後ろから、
神妙そうな顔で現れたユンギが、
「えっちな尋問…?」って呟いた。
「お前、なんかされたの?」
『ジョングク…余計なこと言わないで…』
「余計なことじゃないでしょ!散々俺達に心配かけといて!ヒョンなんてアポすっぽかしちゃったんだから!ね、ヒョン?」
「ジョングク…余計なこと言うな」
ユンギが、顔を真っ赤にして
そっぽ向いた。
え。嘘。
『ユンギ…心配してくれたの?』
仕事の鬼で、真面目なユンギが、
アポイントをキャンセルしてまで、
私のこと、待っててくれたってこと?
「するに決まってんだろ。同期なんだから」
目を泳がせたユンギが、
面倒くさそうに頭をかいた。
それだけで私の胸は
はち切れそうになる。
“同期なんだから”
例え、牽制されたとしても。
ジョングクが、アポに遅れるって
バタバタとデスクに帰っていくと、
「…お前、今日予定ある?」
未だ目線を合わせないまま、
ユンギが私にミルクティをくれた。
『ない…けど…』
「じゃあ、飲みに行くか?愚痴、聞いてやるよ」
『い、行く!絶対行く!』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - 。ことはさん» 。ことは様www一ヶ月以上経過して気づきましたすみません🙏ポンコツすぎて申し訳ないです!!授業中wいらっしゃいませお嬢様wwいつでも全力で手招きしてますよ (2023年3月9日 19時) (
レス) id: b6f6dfd1a4 (このIDを非表示/違反報告)
。ことは(プロフ) - ｵｻﾅｲさん» もう私…ｵｻﾅｲ様強化ペンになりそうです…（ もう授業中にでも遊びに来ます😇（やめろ 再開嬉しいですと！！！！！？そんなことを言っていただいて本当に歓喜しまくりです😇😇😇😇♡ (2023年2月5日 22時) (レス) id: e9eb532a06 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - 。ことは様、いつもありがとうございます♡忘れるものですか!wメディックwwwwwあの声、本当に脳内再生されますよねwwwまたテストの合間にでも遊びに来てください♡再会嬉しいです♡ (2023年2月5日 15時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - Blueさん» Blue様、いつもありがとうございます♡他にも読んでくださってるだなんて(T_T)私もBlue様の殺し屋さん読ませていただきました!♡好きな設定すぎる。。ヒロインかっこよくてキュンです。。更新楽しみにしております♡ (2023年2月5日 15時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ☆雪☆さん» ☆雪☆様、わーいつもありがとうございます♡♡メディックww脳内再生されましたwwいつもお優しいお気遣いありがとうございます(T_T)♡続編もお楽しみいただければと思います! (2023年2月5日 15時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2023年1月8日 17時
