・釜山男子な奴×JM ページ49
どういう状況だ、これは。
玄関で正座したテヒョン。
テーブルの上の空き瓶、空き缶。
テヒョンの服を着て、
ベッドで寝息をたてるA。
「あー、その、言っとくけど、事後じゃない…よぉ?」
「当たり前だバカッ!」
気まずそうに笑ったテヒョン。
つっかえながらも、一生懸命、
一連の出来事を話した。
Aは、アイツが好きで、
キスまでしてて、
でもアイツは元カノと…。
は。
マジ。
なに、それ。
「なんで…最初から俺を呼ばなかったの?」
「だって、A泣いてたし…普通そんな時、誰にも会いたくないじゃん?それに、ジミンならブチ切れてぶん殴りに行くんじゃないかと思って」
「そんなこと…する訳…」
「あるでしょ、今も結構な顔つきだよ?」
テヒョンが苦笑して缶ビールを投げた。
受け取るなり、舌打ちをしてプルタブを開ける。
分かってる。
Aがアイツを好きだってこととか…
まだ頭の中…色々整理がつかないけど…
なんなら今からぶん殴りに行きたいくらいだ。
「で、お前はAに何したの?」
「やば。怖。殺人鬼みたいな目してんじゃん。黙秘します」
「一生口きけなくしてやろうか?」
「ひぃいッ」
テヒョンが怯えてソファーの後ろに隠れた。
マジで…どこまでやったんだコイツ。
でも…ベッドで横たわるAを前に、
自制するなんて、俺でも無理…かもしれない。
Aの顔を覗き込む。
うん、自信ない。
テヒョンはギリギリで理性を保って、
俺を呼んだから…
きっと本当にAのことが
大切なんだと思うし、
失いたくなかったんだろうとも思う。
『んー…』
「わ、うるさかったかな」
「…うん」
「寝顔も可愛いよね」
「…うん」
愛しい。
好きだ。
Aの頬に残る涙の筋を人差し指で、
そっとなぞる。
きっと、たくさん泣いたんだろう。
でも、Aのことだから
忘れろって言われても、
酷い態度をとられても、
アイツを責めなかったに違いない。
ね。
俺なら泣かせないよ、A。
大切にする。
だから、俺にしなよ。
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オサナイ(プロフ) - megcokinoyama02さん» megcokinoyama02様ww読み返していただきありがとうございます!手の大きさまでww吹き出してしまいましたww楽しんで頂けて嬉しいですー^_^ (2022年11月17日 3時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
megcokinoyama02(プロフ) - 今ですね、同居人ロスの私はもう一度作品を読み返しておるのですが、読み返してもやっばり胸がギュンとして会話のテンポが好きでグクの手の大きさまで想像できちゃって本当に本当に素晴らしい作品です。ご馳走様です!いつかネッシーTシャツが見てみたい! (2022年11月16日 23時) (レス) @page32 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - 凛さん» 凜様、いつもありがとうございます♡続ジミナターンです!w (2022年10月2日 2時) (レス) id: 5bc8bd2025 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - nnonnoさん» nnonno様、いつも遊びに来てくださりありがとうございます♡変な時間に更新してすみませんw引き続き楽しんでいただけるように頑張ります♡ (2022年10月2日 2時) (レス) id: 5bc8bd2025 (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - りるさん» りる様、いつもありがとうございます♡一刻も早く壁をうさぎジャンプしてくれといいのですが←お前次第。3でも宜しくお願い致します^_^ (2022年10月2日 2時) (レス) id: 5bc8bd2025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オサナイ | 作成日時:2022年8月29日 17時