最低な同居人2【JK】

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『ううん、まだなんだよね。不動産屋さんからの連絡を待ってる感じで』










「は?なんでそんな受け身なの?アグレッシブに探しなよ」









思わず変な言い方してしまったと思ったら、
テヒョンアも首を傾げながら俺を見てた。









らしくない、とでも言いたげな顔に、
ため息をついて酒を煽る。








だって。








苛つくんだから仕方ないだろ。












『そ、そうだよね。でもなんか居心地良くなっちゃって』











Aが、困ったようにへらりと笑った。








その笑顔に胸が疼く。









居心地良いって、もしかしてもう…









「待って、A、王様のこと好きになってない?!」











ナイス、テヒョンア。








そのまま聞きたいこと全部聞いちゃえ。









このまま帰ってもモヤモヤするだけだ。










『うーん?好きってどんな感じなのかなぁ?実はあんまり人を好きになったことないんだよね』












「え」










「え?」













待って。





Aってもしかして…










「処j…」
「付き合ったことないの?!」











危ない。間に合った。
テヒョンの奴、絶対聞くと思ったら
案の定聞きやがった。







さすがにそれは駄目だろ。











『うーん、付き合ったことはあるんだけど、結局好きになれなくて別れちゃうんだ』










「…と、言うことは告白したら、一旦は付き合えるということでよろしいでしょうか?」











「なんで敬語なんだよ」










しかもなんで背筋伸ばしてキメ顔してんだよ。
無駄にイケメンだな。








でも、わかった。









Aが鈍感すぎるくらい鈍感なのは、
恋愛経験がほとんどないからなんだ。










はぁ、そんなとこも含めて、
やっぱり可愛い。










『ジミンはさ、彼女のどんなところが好きなのー?』








テヒョンがトイレで、席を外すと、
Aが目を爛々と輝かせた。








少し酔っているのか。
ちょっと潤んで上目遣いになってるのがもう、
どうしようもなくそそる。






ああ、俺、駄目だな。










「彼女でいいの?Aの好きな所、教えてあげようか?」








Aの指を握って、
確信を持って微笑む。








『え』







一気に赤くなった頬。
ほどかれた指。





『もう、からかうのやめてよー』








からかったんじゃなくて。




本格的に、隠せなくなってきただけ、だよ。

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