最低な同居人2【JK】

乱暴に愛する奴×You ページ15

夜には熱が下がり始めて、
食欲も戻ってきたから、
しっかりラーメンを食べた。





なんとグクが作ってくれました。








美味しいって言ったら、








「こんなん誰でも作れるでしょ」






ってそっぽ向いたけど、
耳は赤くなってた。








本当に、不器用な王様。









翌朝、憂鬱な気分で仕事の準備をしていると、








「ヒョンに呼ばれたから今日はお迎え行けないけど、ちゃんと早く帰ってきなよ」



　




そう言って、私の正面に立ち、
しばらく見つめてから、
頬をつねった。


　






「変な顔」










『急な悪口やめて』










「まぁいざとなったら俺が雇ってあげるよ、召使いとして」











『え〜〜やだよ、そんな童話でしか聞いたことない職種〜〜』










「ありがたいと思いなよ。じゃあね」










ふ、と笑ったグク。







なにかあったら、
仕事辞めればいいじゃん







ただそれだけのことじゃん
だから頑張れ









そう言ってくれたような気がした。








『いってきます』







玄関から踏み出す一歩が少し軽くなる。






グクのおかげ。







ジミンとテヒョンに連絡を返せてないのが
さらに憂鬱だけど…





まぁ、これからは少し距離をおかなきゃいけないから、
これでいいんだよね?


















・・・・・・・・











どうしよう。









いつもより一時間早く出社したのに。















「おはよ」






ドン、と片手を壁についたジミンに通せんぼされる。







顔は…うん。






笑ってるけど、怒ってる。
いや、マジギレしてる。






『あはは、お、おはようございまーす…』










そして多分、
私の顔は引きつっている。








なんで、こんなに朝早くいるの?










『それでは、失礼致しますぅー』







ぺこりん、と頭を下げて
踵を返すと、











「つれないよねぇ」









ガン!







『ひッ』







足を壁で蹴るようにして行く手を阻む、
テヒョンさんにエンカウント。








『お、お御足が長いようで…』









「A?俺、思ってたより気ィ短いみたい。これ以上、逃げないで?」








こ、怖い。




テヒョン氏がテヒョン氏じゃない。





いつも穏やかでぽやんぽやんしてるのに、
ハスキー犬みたいな目でこっちを見てる。





そのまま二人に腕を掴まれ、
ズルズルと会議室に引きずり込まれた。

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