最低な同居人【JK】

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「で、可愛いの?その子は」









「その子っていうか、歳上です。新卒で来週入社式だって言ってたから」









「へー、歳上キラーとしてはもう、やりたい放題じゃん」









ニヤニヤしてるヒョンに、何にもしませんよって呟いた。






　

自分は女のコが苦手なくせに、こんな話だけは好きなんだから。






「それに、俺夜型の生活だからほぼ会わないんじゃないですかね」









「ニューヨークの人気アパレルブランドと組んで、Tシャツのデザイン考えてるんだっけ?」










「はい、時差があるんで会議も深夜です」









「へぇ、今日は大丈夫なの?」









「さすがに引っ越し当日くらい良いでしょ。それに、最近煮詰まっちゃって仕事にならないんで」









美術系の専門学校を卒業後、たまたま有名なコンテストで表彰され、それがSNSでバズって、色んな企業から声をかけてもらえるようになった。






誰もが知るハイブランドとコラボしたこともある。







だからぶっちゃけ、あの部屋だって余裕で借りれたけど…。







なんでだろう。






このスランプから抜け出せる突破口が欲しくて変化を求めたのか。






それとも宿無しになるあの人に同情したのか…。






いや、まぁ。







だからと言ってやっぱり深い意味はないんだけど。






「ジョングガ、今度その子も連れておいでよ」







「嫌です」







「え、なんで?」







「俺のテリトリーに入ってきてほしくないですもん」








「ふーん、じゃあ本当に割り切った関係なんだね」








そう、割り切った関係。




それ以上でもそれ以下でもない。





正直そこそこ可愛いと思うし。





ご飯も45点といいつつ、美味かったし。




ついでに言うと、あの気の強い感じも嫌いじゃないんだけどね。







「ちゃんと仲良くするんだよ?お前は口が悪いからヒョンは心配だよ」






「大丈夫ですって。干渉しないでって言ってあるんで、からんでくることもないですよ」







そう、ヒョンにそう言った通り、それから三日間は部屋でもマンションでもすれ違いさえしない生活を送った。




あの人は、朝早く起きて、しっかり朝食を食べて、キッチンで作り置きの料理をしたり、どこかへでかけたり、規則正しく生きているようだった。

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