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まず、車で移動中、大雨が降ってきた。
ワイパーで拭っても拭っても前が見えないほどの激しさで、そのうちそれは雹に変わったり、また雨に戻ったりを繰り返した。
轟く雷鳴。
土砂崩れによる通行止め。
迂回して迂回して、ようやく別荘についたのは、予定を遥かに過ぎた19時頃だった。
「長い旅路でございましたね」
この時点で私たちは既にヘトヘト。
特に運転していたジミンは目頭を押さえて神経をすり減らしていた。
シートベルトを外しながら、窓をザンザンに流れる雨と、雨で煙る中にぼんやり浮かぶロッジを見つめる。
『なんだか、神様がデートするなって言ってるみたい』
祝福はされなくてもいいから、天罰はくださないでほしいわ、なんて言うと、思った以上に声が落ち込んでいたのか、ジミンがそっと私の頭をなでた。
「そしたらうるせぇって言ってやればいいでしょう?ただの雨で何センチメンタルになってるんです」
ジミンがあまりにもケロッとしてるから、私は吹き出してしまった。
ジミンの、こういう所が好き。
私の気分を、一瞬にして晴れやかにしてくれる。
荷物を持って、ロッジまで走ると、数メートルしか離れてないにも関わらずびしょ濡れになった。
きっと、素敵なロッジなんだろう。
ドアを開けた途端、木の優しい匂いがする。
きっとと言ったのは、真っ暗で何も見えないからだ。
ジミンが電気のスイッチを何度かパチパチと切り替えたけど、なんの音沙汰もない。
「これは…停電してますね、きっと」
『え、じゃあ…今夜は真っ暗なの?』
「かもしれません、ちょっと設備を見てきます」
『嫌よ離れないで!おばけ出たらどうすんのよ!』
「おばけ?」
稲光で一瞬はっきりと見えたジミンの顔は、とんでもなく面白がってる表情だった。
「おばけって言いました今?」
『なにか文句でもあるの?あってもいいけど片時も離れないでよね!片時もだからね!』
「ふふ、承知いたしました、片時も離れずお側におりましょう」
なんでニヤニヤしてるのよ。
面白がって撒くんじゃないでしょうね。
怯えてジミンの袖をつかむと、当たり前のようにその手を繋いで、リビング、キッチン、洗面所と見て回る。
なんだか、恋人みたい…。
あ、恋人ではあるんだけど。
繋いだ手の平からグングン体温が上がっていく。
また、心臓がうるさいくらい鳴ってる。
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ｵｻﾅｲ(プロフ) - Reaさん» ありがとうございます!^^何度も読んでくださったんですね!無事に終われてほっとしました、またお付き合いいただけるように頑張ります! (2022年7月30日 19時) (
レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - しずくさん» わーありがとうございます♡最期までお付き合い頂けて嬉しいです^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - パパさんさん» いつもありがとうございます!パパとの絡み、書いてみますねw (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - jk903さん» 嬉しいご感想ありがとうございます♡楽しんでいただけて、とても幸せです♡ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ips403さん» いつもありがとうございます♡無事に終わることができました、最期までお付き合いありがとうございました^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年6月12日 13時
