・ ページ5
「ちなみにお嬢様は、本日から合宿でございます」
『合宿?』
「飽くまで予想ですが、旦那様がアメリカで立ち上げたプロジェクトがそろそろ一段落つくはずなので、一時的に帰国されるのではないかと踏んでおります。ですので…」
『んんん…お勉強と料理…』
「はい」
ああ、くらくらするわ。
いつもみたいに逃げ出したいけど、ジミンのために頑張るしかない。
「ちなみに、テヒョンの別荘を借りました」
『あら、うちにも別荘くらいいくらでもあるじゃない』
「お嬢様が可愛いばかりに、旦那様がどこもかしこも監視カメラを設置していらっしゃいますゆえ」
それがどうかしたの?って聞く前に、ジミンが、私の耳に口を寄せて、そっと囁く。
「二人きりでのイチャイチャをご所望かと思いまして」
しかも、至近距離でのウインクつき。
『いッ』
イチャイチャって…。
イチャイチャって!!
確かに、あのキス以来、私達はあまりにも普段通りすぎて、ほとんど触れ合ってない。
『そ…そんなこと考えてなかったわよッ』
「その割には顔が真っ赤ですが一体なにを想像したんですか、いやらしい」
『なんにも想像してないわよバカッ!』
「お料理もお勉強も及第点がとれれば、ご褒美を差し上げますからね。お嬢様が想像した通りの、いやらしいご褒…」
『だからしてないってば!』
また、意地悪な笑顔。
だけど、その笑顔が実はとっても好きだったりする。
だって、ジミンがそんな顔を向ける人なんて、この世で私しかいないんだから。
私だけのジミンみたいで、とても気分がいいのよ。
『私とジミン、二人きりなのね?』
「もちろんでございます」
『そう、じゃあ、寝るときも一緒にいてくれるのね』
いつも夜は離れなきゃいけないけど、今夜は一緒にいられると思うと、幸せな気持ちになる。
「…意味、分かってて言ってますか」
『分かってるわよ』
「分かってねぇだろ。もう、いいです」
急にムスッとするジミン。
なんでそんな顔をするの?
分からないけど、離れたくないのは私だけだと思いたくないし、こんな機会めったにないんだから…
私は私で職権乱用しようと思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1372人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - Reaさん» ありがとうございます!^^何度も読んでくださったんですね!無事に終われてほっとしました、またお付き合いいただけるように頑張ります! (2022年7月30日 19時) (
レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - しずくさん» わーありがとうございます♡最期までお付き合い頂けて嬉しいです^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - パパさんさん» いつもありがとうございます!パパとの絡み、書いてみますねw (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - jk903さん» 嬉しいご感想ありがとうございます♡楽しんでいただけて、とても幸せです♡ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ips403さん» いつもありがとうございます♡無事に終わることができました、最期までお付き合いありがとうございました^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年6月12日 13時
