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「お前、今でもアングラの世界で生きてるなら、手を出して良い人と、ダメな人の分別くらいできるようになったら?」
ジミンは、うつ伏せになってもがく男を足で雑に転がして仰向けにしたかと思えば、胃の辺りを革靴の踵で踏みつけた。
男は、うめき声というより、苦しそうに息だけを漏らした。
ジミンが足に体重をかけたまま、ゆっくり屈んで男に顔を近づける。
「ああ、でもお前は馬鹿そうだから教えといてやるよ。うちの旦那サマもお嬢様も、手を出したら駄目なヒトだよ」
そして、男の前髪を掴んで、さらにグッと顔を近付けて、妖艶に微笑んだ。
「絶対に、ね」
ジミンがそう言い終わるか終わらないかのうちに、ドアが開いて、ドカドカ駆け込んできた数人の男達が、ジミンと男を囲んだ。
慌てて身を起こした男を、3人のいかつい男性が拘束して連れて行く。
「ふざけんな!離せ!なんだコイツら!」
「さようなら、イ・ジホ様。跡形もなく消されてくださいませ」
体中から体温を奪うような冷酷な微笑みが、男を凍りつかせた。
「そ、そんなこと、こんな人の多いホテルでできるわけ…」
「ああ、それでしたらご心配なく。つい先程、こちらのホテルは我が主が買収いたしました」
「はッ…?」
「お嬢様が怖い思いをされたホテルなど、この世に残しておきたくないとのことでございます。既に人払いも完了し、爆破解体の準備も進めております」
「な…」
「イ様は、“偶然”爆破に巻き込まれてしまった、不法侵入の浮浪者…ということにでもしましょうかね?ああ、でもお嬢様の肌に傷をつけた罪も身体に触れた罪も、爆死じゃ償えないか」
「…そ、そんなこと…許される訳…」
「許されない?誰に?」
ジミンの微笑みが、また男の手足をすくませた。
「残念ながら、こちらのホテルはもはや治外法権。法は旦那様。あなたを守るものは何一つとして存在しません。ということで…」
バイバイ、と無邪気に手を振る。
「さようなら、イ・ジホ様。
叫び声と共に、男が引きずられていく。
その声は、ドアが閉まってもしばらく聞こえ続けていた。
「お嬢様!」
『ジミンッ』
抱きつきたいのに、腰が抜けて立てない私は、そのままベッドに座り込んでいた。
ジミンは、ドレッサーに置いてあった鍵を手にとり、私の手錠を外すと、力一杯私を抱きしめた。
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ｵｻﾅｲ(プロフ) - Reaさん» ありがとうございます!^^何度も読んでくださったんですね!無事に終われてほっとしました、またお付き合いいただけるように頑張ります! (2022年7月30日 19時) (
レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - しずくさん» わーありがとうございます♡最期までお付き合い頂けて嬉しいです^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - パパさんさん» いつもありがとうございます!パパとの絡み、書いてみますねw (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - jk903さん» 嬉しいご感想ありがとうございます♡楽しんでいただけて、とても幸せです♡ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ips403さん» いつもありがとうございます♡無事に終わることができました、最期までお付き合いありがとうございました^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年6月12日 13時
