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確かに、あの一件があってから、教室に迎えに行くたびにイジュンの刺すような視線が気になってはいた。
でも、所詮は金持ちのおぼっちゃま。
手を出す勇気もなければ、牽制する俺につっかかってくる度胸もないもんだと高を括っていた。
…いや、実際そうだったはずだ。
もしヤツ単品でもお嬢様に害をなすような人間だったとしたら、そうなる前に俺のセンサーが反応して、とっくに排除していたはず。
そうじゃないってことは、放置しておいても問題ないヤツだったってこと。
でももし、俺の写真をイジュンに渡したやつがヤツを唆したらどうだろうか。
いつも教室の隅にいる、大人しくて優等生で、決して目立つことのないようなガキが、やり場のない欲求を叶えるために、そいつと手を組んだら…。
「ジミナ」
「…ああ」
また、スマホが鳴った。
お嬢様か運転手であってくれという願いも虚しく、“非通知”の言葉が画面に光っている。
「…はい」
《パク・ジミンだな》
無機質でくぐもった男の声が聞こえたと同時に、不安は確信へと変わった。
この声、聞き覚えがある。
でも、誰だか思い出せない。
「…どちら様ですか」
《ご丁寧な口調だなぁオイ、昔とは大違いだよ》
「要件をお話ください」
《女は預かったーってやつ。取りに来る?》
男が可笑しそうに、ふふっと喉を鳴らして笑った。
頭に血が上って怒鳴りそうになるのを必死に堪える。
「お前、生きて帰れると思うなよ」
《おー怖い。それでこそ俺の知ってるパク・ジミンだ。言っとくけど、最初にこの女誘拐したいって言ったのは、クラスメイトのガキの方だからな》
やはり、カン・イジュンが関わってたか。
あのクソガキ。
《この女、やらしぃ体してるもんね。顔もすげぇ綺麗だし、いい匂いするし。あのガキ、ホテルに運ぶなりすぐおっ勃てやがって笑ったわ。もう見てるだけじゃ我慢できなかったんだと》
俺が怒りに任せて口を開く前に、テヒョンに肩を掴まれた。
無言のまま、冷静になれと目で諭される。
冷静でなんかいられるかよ、と思いつつ、今ことを荒立て、てお嬢様になにかあってはいけないと思いとどまる。
そうだ、まずは安否だ。
「お嬢様は…無事ですか」
《今のとこね》
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ｵｻﾅｲ(プロフ) - Reaさん» ありがとうございます!^^何度も読んでくださったんですね!無事に終われてほっとしました、またお付き合いいただけるように頑張ります! (2022年7月30日 19時) (
レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - しずくさん» わーありがとうございます♡最期までお付き合い頂けて嬉しいです^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - パパさんさん» いつもありがとうございます!パパとの絡み、書いてみますねw (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - jk903さん» 嬉しいご感想ありがとうございます♡楽しんでいただけて、とても幸せです♡ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ips403さん» いつもありがとうございます♡無事に終わることができました、最期までお付き合いありがとうございました^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年6月12日 13時
