独占×JM ページ1
「僕に足りなかったモノ、分かりました」
ジョングクが気落ちした顔で言った。
だから、言ってやった。
「マジ心底どうでもいいです」
俺の笑顔に、顔を引きつらせた奴。
野郎に優しくする趣味はない。
「まぁお探しのものが見つかったのならお引取り頂いてもよろしいですよね?これ以上お前らにつき合ってやれるほどこっちは暇じゃないんで」
愛がどうの、忠誠心がどうの、ぶつくさ言ってたけど、そんなのどうでも良かった。
僕は今までそつなくこなすだけだったんです…、
なんて言われたところで全くもって興味ないし、そろそろウサギを焼くのも飽きた。
「や…やっぱり僕に似てるから焼いてたんですね。最低な執事だ」
なんとでも言えばいい。
旦那様の客人に無礼なことするなと言われたとて、どうでもいいんだ。
大事なのはそんなことじゃない。
ベッドで浅く呼吸するお嬢様。
結局高熱が出てて、気管支炎の一歩手前だった。
大事に至らなくて良かったけど、プールで溺れてる姿が見えた時には、本気で血の気が引いた。
無我夢中で飛び込んで、両手で抱えて…。
ジョングクがお嬢様に触れようとした時にはもう、無理だった。
“コレハ俺ノモノ”
独占欲が剥き出しになって、
歯止めがきかなくなった。
思えば最初はただの契約。
小娘に何かあった時、自分の身を犠牲にしてでも守ること。
結構残酷じゃない?
旦那様って頭おかしいと思うんだ。
俺の命の切り売り。
生きていくための手段。
それ以上でもそれ以下でもなかった。
それなのに…。
いつから、俺の特別になってしまったんだろう。
口を開けば我儘ばかり。
子供っぽくて、強がりで、意地張りで、
かと思えばこっちが恥ずかしくなるくらい突然素直になるしさ。
男なんか知らないくせに、手当り次第その気にさせて。
でも、本当に純粋無垢だから…美しすぎて、目が眩みそうになった。
だから、俺が汚してしまわないように距離感を保ってたのに、
俺がいないと駄目だなんて、馬鹿みたいに言うもんだから、
刷り込まれて刷り込まれて、
いつの間にか、あの小娘が俺の存在証明になってた。
“まさかあんた、解雇されると思ってウキウキしてたんじゃないでしょうね?”
“もっと一生懸命私の世話しなさいよ”
“一人にしないで頂戴”
行き場も居場所もなかった俺から孤独を奪って、別のものを与え続けてくれた人。
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ｵｻﾅｲ(プロフ) - Reaさん» ありがとうございます!^^何度も読んでくださったんですね!無事に終われてほっとしました、またお付き合いいただけるように頑張ります! (2022年7月30日 19時) (
レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - しずくさん» わーありがとうございます♡最期までお付き合い頂けて嬉しいです^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - パパさんさん» いつもありがとうございます!パパとの絡み、書いてみますねw (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - jk903さん» 嬉しいご感想ありがとうございます♡楽しんでいただけて、とても幸せです♡ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ips403さん» いつもありがとうございます♡無事に終わることができました、最期までお付き合いありがとうございました^^ (2022年7月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年6月12日 13時
