Prince【すとぷり】

出会い #2 ページ6

ーなーくんsideー


遠井さんも混ざって皆でゲームをした



俺ゲーム好きだけどそんなに上手いわけではないから

後半はみんなを後ろのソファから仏のように見守ってた(悟)


すると隣にジェルくんが座ってきた


な「負けたん？」

ジェ「違う、花を持たせてやってん」




かっこいい言い方してるけど

ただ負けただけだってわかってるよ、ジェルくん



ジェ「なあ、俺気になることがあんねんけど」

な「どうしたの？」


ジェ「Aちゃん、男嫌いって言っとったやん？ それなのに親父がシェアハウス提案するておかしない？」



確かにそれは俺も思ってた



遠「あの子の両親は過保護だよ」



気がつくと遠井さんが俺らの足元に座っていた

ゲーム負けたのかな？？



遠「過保護だけど、男性嫌いは治させてあげたいんでしょ」



なるほど、愛されているからこそなのか

俺たちは気づくとAちゃんの事を見ていた



ジェ「男嫌いになるって何かあったん？」

遠「あの子モテるし男の子にからかわれるのが嫌だったんだって」



それだけ？？



ジェ「あぁ…それはしゃーないけど、そんな昔からなん？」

遠「昔は挨拶くらいはしてたけど高1あたりからこんなんかな？」



じゃあ丁寧に接していかないとね

Aちゃんは俺たちの恩人だし

俺たちは初めての男友達になるんだから


ジェ「でも俺好きにならない自信ないねんけど」

遠「心中お察しします〜」

ジェ「だって同じクラスの時あんなふうに笑ったの見たことないで」



それは確かに


だってさっきまでガチガチに緊張してた子が

みんなとゲームして、あんな楽しそうに笑ってる




な「うん、確かに可愛く笑うね」


ジェ「せやろ？クラスでは高嶺の花って有名やってんで？」


遠「どの時代もあの子は高嶺ちゃんって呼ばれてたよ」




みんなも好きになっちゃうのかな？



…''も''？
いやいやいやいや、何言ってんの

今朝あったばかりだよ？？？



多分誤字だ、心の、絶対そうだ(圧)


俺はお兄ちゃんみたいな

Aちゃんの安心できる存在でいないと



こ「え、もうこんな時間なの？！」

遠「ほんとだ！私そろそろ帰るけど…」


『あかねちゃんありがとう！また連絡するね』ニコ




けど、その笑顔はずるいなぁ



続く

ーーー


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