Prince【すとぷり】

Prince RED ページ43

〜翌日〜


お祭りの前、それぞれの待ち合わせ場所に向かう

私は自分の家で浴衣を着つけてもらい、
お祭りのある神社の近くの河原に向かった




河原につき、当たりを見渡す

するとイヤホンをつけて寝っ転がってる
赤色の君がいた




『莉犬くん！』

り「あ、A」



私に気づいてニコニコした莉犬くん



り「こっちおいで」



優しい声で手招きされた
河原を下って莉犬くんのいる川岸にいく



反対の河岸では大人数が賑やかにしていたり、
手持ち花火を楽しんでいた



『みんな楽しそう…！』

り「実はねぇ、俺も持ってきたんだぁ！」



じゃじゃーんと手持ち花火セットを取り出した



『わー！』

り「Aが来てくれたら一緒にやろうと思ってさ」




そうだったんだ…

莉犬くんの横顔がなんだか切なく見えた




『莉犬くん、わたs…』

り「まって！」

『？』

り「どんな結果でも俺から伝えたい」




いつもは犬みたいな無邪気な莉犬くんだからこそ
真剣な顔をされると

不意打ちで胸がキューっとした



り「俺、どんな事があってもAを守る
ずっとずっとそばにいて欲しい

絶対に幸せにします」



優しい莉犬くんの声がキューっとした胸に染みて
ほんわかな気持ちになった


『はい(^^)』

り「おっけー？」

『うん』

り「本当に？！」

『よろしくお願いします！』

り「わーよかったー！Aー！」



さっきまでのかっこいい顔が嘘みたいにほどけて
またいつもの無邪気な莉犬くんにもどった



嬉しかったのか強く抱き締めてくれた

…幻覚でしっぽがまた見える気がする




まあいっか…笑
私も強く抱き締め返す



り「これからもよろしくね、A」

『うん、大好きだよ』



それから2人で手持ち花火を楽しんだ

花火が終わってからお祭りにも行って
2人で綿菓子を食べながら沢山お話した



楽しすぎてあっという間に時間が過ぎていく




きっとこれからもこうして
楽しい気持ちを、時間を

私だけの王子様と一緒に過ごしていくんだ…



出会ってくれてありがとう、莉犬くん




RED END

Prince PINK→←Prince BLUE

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す