夏花火 #2 ページ37
ー莉犬sideー
る・莉「ただいまー」
委員会の仕事を終えてるぅとくんと家に帰ってきた
玄関を足早に駆け抜け、リビングに向かうと
ソファで俯くころんの姿があった
莉犬 「おーい、ころんどしたの?」
る「Aちゃんは一緒じゃないんですか?」
俺らが近くで声をかけてようやく反応するころん
こ「うわぁびっくりしたァ!」
莉「なにしてんの?」
こ「あー…なんでもない」
素っ気ない返事をして自分の部屋へ行ってしまった
る「なんかあったんだ…」
俺とるぅとくんは目を合わせて頷く
そしてるぅとくんはころんのところへ
俺はAのところへ事実調査に向かう
何考えてるかなんて言わなくたって分かっちゃうんだ
一緒に暮している家族だもんね!
階段をのぼりAの部屋の前へ行く
莉「Aーいるー?はいるよー?」
返事を待たずして俺は部屋に入る
『あ、莉犬くん、おかえり
…どうかしたの?』
Aの笑顔は珍しく引きつっていた
なんか無理してるな、絶対…
莉「あー、一緒にアニメみない?」
『…ごめん、今はちょっと』
莉「どうしたの?大丈夫?」
『うん( ^^ )』
莉「学校でやな事あった?」
『ううん、そういうんじゃないから大丈夫だよ』
遠回しな質問をしても怯まないA
直接的なこと聞かなきゃ話してくれないのかな?
莉「…ころちゃんとなんかあった?」
一気に顔が赤くなった
さっきまで合わせていた目も、そらす
やっぱりか…
『えっと…』
焦って手元が落ち着かないAをみて、
ただ単に告られただけじゃないことを察した
莉「なんかされたの?」
『…』
莉「言って?」
俺はAと向かい合うように座り、
君の両手を握っていた
莉「告られた?抱きしめられた?」
首を横に振る
莉「じゃあキスでもされた?」
『…』
首を横に降らないで俯くA
ねえころん俺怒ってるよ
こんな可愛い子を困らせて
でも気持ちもわかるんだ
俺だってこの子を困らせたい
頭の中を俺だけでいっぱいにしたい
ずるいよ…
莉「俺あいつ殴ってくる」
『それはだめ』
立ち上がった俺を子犬みたいな目で見つめ、
ズボンの裾を掴む君
莉「…なら上書きさせて」
そう言って座っている君の頬にキスをした
今の俺に出来るのはそのくらい
莉「よーし、アニメみよ!」
『莉犬くん…』
莉「俺Aが大好きだから、ちゃんと気持ちの整理つくまで待つよ」
続く
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あちゃ(プロフ) - 夢花さん» その辺は歌詞を意識して描きました〜!タイトルも少し歌に寄せてる部分あります笑コメントありがとうございます♪最後まで楽しんで見てくださいね♪♪ (2021年5月13日 10時) (レス) id: d4ae30cf6c (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 僕らだけの#4ってちょっと僕らだけのシャングリラ要素入ってますね!君の不ー安♪打ち消しーて♪笑顔にする♪誓えるよ僕は♪の部分ですよね!もしかしたらるぅとくん落ちかな?って密かに思ってます! (2021年5月13日 0時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃ(プロフ) - みつなりさん» わー!ありがとうございます☆嬉しいです(泣)いえいえ、本当に更新頻度遅いのですが、最後まで楽しんでいってください!! (2021年4月14日 23時) (レス) id: d4ae30cf6c (このIDを非表示/違反報告)
みつなり - めっちゃ面白いです♪これからも、無理しない程度に頑張って下さいね。((誰様やねん (2021年4月14日 22時) (レス) id: 362c269cc8 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃ(プロフ) - 花音さん» ありがとうございます!そう言って頂けて凄く嬉しいです!(泣)ぜひ最後まで楽しんでいってください〜! (2021年3月20日 16時) (レス) id: d4ae30cf6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちゃ | 作成日時:2021年3月18日 10時