Prince【すとぷり】

春 #3 ページ4

ー貴方sideー

〜翌朝〜
突然のシェアハウス宣告を受けた私は

まあ、眠れる訳もなく


一睡も出来ないまま朝を迎えてしまいました。

現在7時45分。起きたくない。




8時には起きて身支度して

9時には家を出て…


ベッドの中で考えていると涙が出てきた。



不安だなぁ…



ドンドンドンドンッ



なぜか聞き覚えのある足音が階段を昇ってくる。



遠「おはよー！生きてるかー！」



その正体はあかねちゃんだった。



『あかねちゃんだぁ…』うるうる


遠「まだそんなカッコしてんの！んもー」


そう言って泣きじゃくる私をベッドから起こしてヨシヨシしてくれるあかねちゃん。


あかねちゃんは昔から私に手をやいてくれる。

言うなれば第2の母。


遠「もう泣かないの！手伝うから一緒に行こ？」

『うん…』ぐすん




家を出る頃には涙は収まっていたけど不安はなくならなかった。



父母「行ってらっしゃ〜い！あかねちゃんよろしくね〜！」

遠「では連れていきます」




てくてく…





しばらく歩いて、公園が見えてきた時だった


？？「あ、きたきたー！」



公園の方から男の人の声が聞こえて顔を上げると、紫とオレンジの髪の毛が見えた。


遠「遅くなってごめーん」


知り合いなのか？？



遠「安心して、私が呼んだの。」


紫の人「こんにちは！3年の紫森七斗です！
気軽になーくんて呼んでね。」


オレンジの人「遠井さんと同じクラスのジェルでーす★」



遠「昨日のAからの電話で相当メンタル来てるなって思ったから呼んでおいたのよ。
2人はシェアハウスの人だし、
今日は私も付き添うから、慣れてこ！」



な、なるほど…

あかねちゃん、私の扱いが上手い…流石だ…



な「あれ、なんかフリーズしてない？」笑

ジェ「ビビらせすぎたんかな…」汗

遠「男の人苦手なのこの子。」

な「…」

ジェ「なるほどなー！そら固まるわ」



ジェルくんは口を大きく開けて面白い顔をしてきた。


ジェ「ほらっ！おいで〜！
大丈夫だよ〜怖いないよ〜」


まるで威嚇している動物をなだめてるみたい。
誰が動物やねん←


遠「うん、もう拉致あかんから早く行こ。」



呆れた顔してるあかねちゃん。

いつもの事なんだろうか…汗


な「…あ、うん！いこいこ！こっちだよ！」


3人に連れられ角を曲がると

そこには大きな屋敷が建っていた。



な、ジェ「ようこそ！すとぷりシェアハウスへ！」




続く

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