Prince【すとぷり】

雨 #4 ページ15

ーころんsideー


は？(°д°)

水色って言ったよなあいつ？(°д°)

つか、Aちゃんを先輩呼びしてたってことは1年だよな？(°д°)



なんなんあいつ？！？！



さ「あ、ころんとAじゃん」

な「2人とも今帰り〜？」

『なーくん、さとみくん、帰りです(^ ^)』

さ「じゃあ帰るべ〜」』

こ「いや、僕ら用事あるから」

『へ？』

こ「いこ、Aちゃん」



僕はAちゃんの腕を掴んで走った



さ「あ、おい！…たく、なんなんだよ」

な「うーん、ころちゃんイライラしてたね」

さ「俺思うんだけどあいつもしかして…」

な「…さとみくん、猫カフェ寄って帰ろっか」

さ「行く(即答)」




ー



なーくんもさとみくんもきっと驚いてるだろうな…


なんか僕最近衝動的すぎる

なんでなんだろ


『ころんくん』

こ「あっ」


Aちゃんに呼ばれて我に返る


僕全速力で走ってたわ←

Aちゃんの腕を掴んだまま…


慌てて腕を離す



こ「ごめん！！！」

『ううんっ…大丈夫っ…』息切れ



走ってきたのは家と真逆の方向だった

呼吸を整えるとAちゃんは笑って言った


『ありがとう！』

こ「え？」


僕なんかお礼されるようなことした？


『私が知らない男の子に話しかけられたの気づかってくれてたのかなって！』


こ「え、どゆこと？」


『あれ、違った？まあ全然いいんだけどね！走ったの楽しかったし！』



なんか、会話のテンポがいつもより早くて

Aちゃんじゃないみたい




走ったからアドレナリン出てんのかな？？


こ「でも僕急に走ったから驚かせちゃったよね」


『んーん、ころんくん足早くてなんか対抗心燃やすのに必死だった！笑』


こ「ふっ…着眼点おかしいだろ笑」


『よく言われる笑』



面白くてしばらく笑ってると

頬に冷たい雨粒が落ちた



次の瞬間、土砂降り…


こ「うわっ！やば！！！」

『ころちゃん走ろ！！！！』


そう言ってAちゃんは僕の手を取って走り始めた



ついこの前までガチガチに緊張てたくせに

なんでそんな無邪気に笑ってんだ

普通傘買うだろ…




僕らはそのまま家まで笑いながら走った






続く



ーーー

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