57 ページ16
モトキside
緑が何故か口を開かない。俯いて言葉を発することを拒んでいるようだ。
「Aがどうしたの？確か、Aもいなくなっちゃったよね」
俺が顔を伺うように尋ねると、恐る恐るというように緑は口を開いた。
「布川スパイグループ一班班長は…布川Aなんだよ」
「え？」
ンダホが間抜けな声で驚く。そばに寄ってきていたシルクも驚いている様子だった。
「Aちゃんは幼い頃の記憶を失ってる…。私たちとどんな関係だったかも覚えてない。」
緑の瞳は光を通していなかった。
とにかく驚きが隠せていない俺たち。
「Aちゃんの記憶を取り戻さなきゃ…。
下手したら殺されちゃう。」
緑には表情がなかった。緑は必死になったとき、表情が無くなる。とても必死なのだろう。
「でもAちゃんの記憶を取り戻すには、シルク君たちに協力してもらうしか方法がない。」
緑は言うと、黙り込んだ。すると車椅子に乗っているシルクが口を開いた。
「詳しいことを聞かせてくれ。」
俺も詳しいことを聞きたい。Aが記憶を失った？記憶喪失？殺される？俺たちの協力が必要？
とにかく頭が混乱していた。
俺達とAは、幼馴染だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凜ネコみゃあお(プロフ) - ♪ＯＫ (2018年3月22日 16時) (
レス) id: 1fb76055e1 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 凛ネコみゃあおさん じゃあこちらのボードでお願いします。 (2018年3月22日 15時) (レス) id: dd7558d436 (このIDを非表示/違反報告)
凜ネコみゃあお(プロフ) - あーちゃんの好きでいいよ？k (2018年3月22日 15時) (レス) id: 1fb76055e1 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 凛ネコみゃあおさん どちらのボードで話しますか？ (2018年3月22日 7時) (レス) id: dd7558d436 (このIDを非表示/違反報告)
凜ネコみゃあお(プロフ) - 頑張ってね！応援してます♪ (2018年3月22日 6時) (レス) id: 1fb76055e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あーちゃん | 作成日時：2017年11月6日 19時
