51 ページ15
*
缶ジュースを開け、口の中へ流し込む。
(人1)「美味しい...」
甘酸っぱいイチゴを、
優しいミルクが包み込んでくれている。
ほんのり甘いイチゴミルクは、
私の口に合ったみたい。
隣では、カフェラテを飲んでいる彼。
私にとって大人の味のカフェラテを、
ゴクゴクと飲んでいた。
すると、彼が口を開いた。
健人「さっきは......ごめんね？」
(人1)「何が...ですか？」
健人「ほら、病室でさ......」
記憶を探る。
先程、病室で...
(人1)「っ...///」
抱き締められた......こと？
思い出し、顔が一気に熱くなる。
(人1)「べっ、別に気にしてないのでっ...」
本当は、すごく気にしてる。
突然抱き締められ、
ビックリするのは当たり前。
健人「本当に、ごめんね...」
申し訳なさそうに話す彼を見て、
胸が締め付けられた。
本当は私だって悪いことをした。
ビックリして突き飛ばしてしまった。
その事を謝らなくては...
(人1)「あの...」
健人「ん？」
(人1)「私も...先程は突き飛ばしてしまって
すみませんでした...あの、つい、
ビックリしちゃって......」
彼に向かって、頭を下げる。
健人「そんなっ！俺が悪いんだから...
頭あげてよ！」
そう言われ、ゆっくりと頭をあげる。
眉をひそめ、私の顔を除き混んできた。
ち、近い......///
健人「顔赤いけど...熱でもある？」
(人1)「だっ、大丈夫なのでっ///」
そんなこと言われたら、
ますます意識をしてしまう。
健人「大丈夫なら、いいんだけど...」
彼の最後の言葉で会話は止まってしまった。
気まずい空気が、流れ出す。
そこで、私は一番疑問に
思っていることを聞いてみた。
(人1)「なんで...初めて会った私を
抱き締めたりしたんですか？」
名前も知らない貴方に、
何故抱き締められたのか。
初めて会った私を、何故抱き締めたのか。
知りたくて知りたくて仕方なかった。
彼は空を見上げ、口を開いた。
健人「今、ものすごく会いたい人が
居るんだ...」
健人「その子に似ていて...つい...」
彼の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
(人1)「今...その子は......？」
聞いてはいけない事だったかも
しれないけど、つい聞いてしまった。
健人「その子は...__________」
？「お取り込み中すみません」
いいところで、誰かが会話の邪魔をした。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fumi(プロフ) - アゲハ アリスさん» コメントありがとうございます。そんな風に思っていてくださるなんてとても嬉しいです。只今、更新停止中とは書かれてませんが更新をしていません。早く更新できるように頑張りますので、また更新を再開した時にはコメントを頂けると嬉しいです♪ (2016年6月5日 21時) (
レス) id: a73de86883 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ アリス - 読んでいて 涙が出てしまい 胸が締め付けられるような痛みを感じ、切なく はかない お話でした。。 とても すばらしいです！ (2016年6月3日 0時) (レス) id: 0b1c467601 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃さん、いつもコメントありがとうございます！いよいよ明日ですよ。私も更新するのが楽しみで、今日は寝るれないかもです！瑠璃さんも更新頑張ってくださーい♪ (2016年3月4日 22時) (レス) id: a73de86883 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いよいよ明日ですな。楽しみです。楽しみすぎて寝れないかもです。笑 (2016年3月4日 21時) (レス) id: f50f5dce67 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 瑠璃さん» 最近、色々忙しくて更新ができません。本当にすみません。早く更新できるように努力しますので、応援宜しくお願いします。本当にいつもコメントありがとね♪ 瑠璃ちゃんも更新頑張って☆ (2016年2月12日 21時) (レス) id: a73de86883 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi | 作成日時：2015年5月1日 21時
