5月さんの姉の料理の腕前は… 番外編 (ページ34)

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地獄へいざ参るページ34

A side

目が覚めたら鬼にお姫様抱っこされていました

？「あ、起きましたか？」

『あ、はい。えっと、この状況は？』

？「私が歩いている時に貴方が空から降ってきたんですよ。なんとかキャッチ出来ましたが、貴方は寝ていたので移動させようかと思い今はその移動中です」

『そうだったんですね…ありがとうございます。えっと…？』

？「あ、自己紹介がまだでしたね。私は閻魔大王第一補佐官の鬼灯と言います。貴方は？」

『私は皐月Aです。鬼灯様？鬼灯さん？なんて呼べばいいのかな…』

鬼灯「お好きなように」

『では、鬼灯さんで。あの、鬼灯さん、そろそろ下ろしてください…』

鬼灯「あぁ、そうでした」

やっと、下ろしてもらえた…

『えっと、鬼灯さんは鬼、なんですか？ここが地獄だってことは分かるんですが…』

鬼灯「えぇ。私は鬼神と言われる鬼ですよ」

『そうなんでね…』

鬼灯「私は貴方のこと、よく知ってますよ？」

『えっ！？どうしてですか？』

鬼灯「地獄は人の生き死にの管理などをするもので…誰が生きているか、死んでいるかはなんとなく分かっています。

あと、貴方はとても有名な料理人ですからね。現世に行った時一度でもいいので貴方の料理を食べてみたいと思っていたんです。」

『それは、嬉しいです。良ければ助けて下さったお礼になにか作りますよ？』

鬼灯「いいんですか！？」

『はい！調理場と材料さえあれば』