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23話 ページ24

其れから数日が過ぎた。


不知火はまだ目覚めずに居た。



?「たく…主はまだ寝てる」



?「仕方ねぇよ。

お前らの為に頑張ったんだ。

今回は大目に見てやれ」



?「和泉守に云われなくても。

俺は…ここ迄してくれた事が嬉しいんだ。

俺とかはさ、結構簡単に手に入るじゃん?

なのに…最初に来た俺の為にここ迄してくれて…喜ばない奴はいないよ」



和泉守「…まあ、お前を一番信頼してたからな。

次の加州清光に、同じぐらい信頼する迄どれだけ時間がかかるか。

考えたくもねぇ」



加州「俺は初期刀だからね」



和泉守「…主は、一度もお前らの次を考えなかった。

俺や愛染で出陣も出来たのにな。

主は…お前らを取り返す事だけを考えてた」



加州「俺達は恵まれてるね。

あ、それと…和泉守も有難うね。

主のこと、守ってくれて」



和泉守「別に何もしてねぇよ。

之は…主の力だ」



加州「…俺は思うんだけどさ。

守る、ていろんな意味があると思うんだよね。

敵から守る、とか心を守る、とか。

主が不安定な時に、和泉守と愛染が傍に居たから、声を掛けたから主の心は安定したんだ、と思う。

だから、お前は守ったんだよ」



和泉守「そうかよ」



和泉守も加州も今は眠る不知火を見つめる。


刀剣男士総出で本丸の復旧に力を使っていた。


其のおかげか、本丸は綺麗になっていた。


開けられている襖から見えるのは、桜の花びら。


風が吹き、花は揺れ、花弁を散らす。



加州「…早く起きてね、主。

主が待ってくれたように、今は俺達が待ってるから」



加州はそう云い、部屋から出た。


其の後を和泉守が追う。


不知火の瞳が微かに動いたのだった。

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- 大丈夫です。ありがとうございます! (2019年6月8日 7時) (レス) id: 38888895ed (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - 躪さん» ありがとうございます!リクエストの方は、明日ぐらいに公開しようと思っています。リクエストの時より、だいぶ変わってしまいました。申し訳ございません。 (2019年6月8日 0時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!リクエストの件はどうなりましたか? (2019年6月7日 22時) (レス) id: 38888895ed (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - Asterisk《あすたりすく》さん» ありがと〜!!(≧▽≦) (2019年6月7日 18時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
Asterisk《あすたりすく》(プロフ) - 完結おめでとう〜! (2019年6月7日 18時) (レス) id: 13131826f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Iuna | 作成日時:2019年5月17日 21時

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