奪われた、だから…【刀剣乱舞 × 文スト】

15話 ページ16

太宰に連れられて、本部に行くことに。


何でも対価の情報を調べさせてもらえるらしい。


存外、約束は守るんだ。


まあ、もしもの時は神隠しが出来るけど。


余り使いたくない。




太宰「さて、此処にある機械は全て自由に使ってくれて構わないよ。

USBメモリは自分で用意するといい」




太宰は其れだけを云い部屋から出た。


私は異能力を発動してから、機械に触れる。


USBメモリを差し込み、調べる。


一通りの目安は着いてる。


後は…決定的な証拠が必要になるけど…大半は既に分かってる。



『時間は限られてる…早く、しないと…』



まだ、皆の中に私の霊力が残っているから折れた儘だけど残ってる。


けど、もしも私の霊力が皆から無くなったら…皆は消える。


其れこそ例外なく。


絶対に助ける。


私の手がどれだけ汚れたとしても。



『…見つけた。

映像も残ってる…でも、如何して…？』



映像なんてある筈が無いのに…。


全く違う第三者が関わってる？


けど、其れならなんの為に？


こんな事をして、得をするのはせいぜい被害者の私。


残した所で意味が無い。



『…罠、て訳じゃ無いだろうし…。

何より…之って…露西亜の…。

露西亜…？』




＿＿＿ふふっ、貴女は面白い方ですね？




ふと、思い出した露西亜人の顔。


1度、たった1度少しだけ会話をした。


露西亜人なんて、沢山居る。


けど、私は…其の人の顔しか思い浮かばなかった。

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