24話 ページ25
*
『…期待外れ、ですね。
潰す気にもなれません。
周りを見て、下を見て、後ろを見ないから…底なし沼に落ちてゆく。
もう少し考える方だと、思っていたのですがね…』
Aはとても残念そうに顔を歪める。
元々大きく期待はしていなかったが、ある程度の想像はしていた。
だが、それは悪い意味で裏切られた。
期待以下、その瞬間、Aの中で轟への興味は大きく薄くなった。
炎と氷の力を持つ轟。
炎の弱点である氷の力を持つ轟に、多少なりとも興味を示していた。
故に声をかけた。
『氷で壁を凍らし、炎で氷を溶かす。
そうすると冷えていたところは、急な熱により弱くなる。
そうすれば、本来壁のない所は簡単に分かるのに。
頭が硬いのでしょうか？
それとも…そこまで炎を使いたくないのか。
まあ、後者の方でしょうが』
Aは知っていた。
轟の過去を。
轟から聞いた訳では無い。
直々に記録課に行き、調べだしたのだ。
あの大量の巻物の中から。
その内容を見て、Aも同情したし、怒りを覚えたし、悲しくもなった。
しかし、自分の少しだけ似た経験があった。
故に轟の気持ちも分かった。
だが、Aはそれを乗り越えて今の力を手にしている。
天国で白澤と出会った時より、比べ物にならないほどの力を得た。
全ては母親の一族との事の為に。
力を得た時、Aは気づいた。
目先のことに囚われすぎると、弱くなることを。
きちんと力をハッキリしないと、本気は出ないと。
分かっているから、知っているから、経験しているからこそ、轟の考え方が癪に障る。
故に潰そうと、相手を轟に選んだのだった。
だが、Aはこう思う。
自分の思い過ごしだった、と。
爆豪の方が良かったかも、と静かに思っていたのだった。
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Iuna(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます！え、いや、その言葉が最高です！！めっちゃ頑張れます！！ (2019年4月14日 23時) (
レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - いや…もう…本当…最高すぎて言葉が出ない。好きです！(突然の告白)これからも頑張ってください！ (2019年4月14日 21時) (レス) id: eda7096c6e (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - 社会のゴミさん» ありがとうございます！更新は遅くなりかも知れませんが、待ってくれている方が居る、を励みに頑張ります！！ (2019年4月9日 18時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
社会のゴミ - 鬼灯の冷徹とヒロアカ好きです…！なので楽しみにしています。更新頑張ってください！応援しています。 (2019年4月9日 0時) (レス) id: 9dda0ba0f7 (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - 雪宮暦さん» ありがとうございます！おぉ、同士が居た！私の周りには余り鬼灯の冷徹を知ってる方が少なくて…。なので、めっちゃ頑張ります！！ (2019年4月5日 0時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Iuna
| 作成日時：2019年4月4日 0時
