六十話 ページ11
風を感じながら、そっと、目を閉じた。
目を閉じれば簡単に思い出せる、治さんがくれた言葉を言う記憶を…。
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嗚呼、生きるのが辛い…。
森先生は私を救う為、と言って此処に連れてきた。私は、そんな事望んでない。家に、帰りたい。
どんな事をされても、私の両親だから…。両親の温もりが懐かしい…。
『……この刃物を首に当てて、一気に下に引けば大量出血で死ねる、かな？試した事ないから、分からないけど…死ぬ、てどんな感じなんだろう…』
私はそっと刃物を首に当てた。そして、其の儘手を引こうとした。けど、手首に誰かの手が握られていた。
顔だけ少し振り向くと、噂の最年少幹部殿が立っていた。光のない瞳で私を見ていた。
『あ、の…？』
太宰「…」
声を掛けても無視された。けど、光のない瞳は私を見つめて逸れることはなかった。
『…手、離して下さい。私は…死にたいんですけど…』
太宰「…君に死なれるのは困る。首領が連れて来た子だからね」
『…良いじゃないですか。自分が死にたい、て望んでいるんですから…』
太宰「…君は死を望むのかい？ふ〜ん。君は…死を望むほど世界を見たのかい？」
『えっ？』
太宰「君の見て、感じている世界は小さい。私よりも、ね？もっと、世界を見てから死ねばいい」
そう言い最年少幹部殿は去って行った。刃物は彼に取られていた。
そして後日、太宰さんが自 殺未遂をしている事を知った。
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はつね(プロフ) - 59話のやつ、上から太宰治、中島敦、中原中也ですかね…？もう、、見た瞬間叫びました。凄い面白いです。 (2021年10月22日 22時) (
レス) @page10 id: 2e11b91bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコン - 虎になる話して…敦くぅんヤンケ (2019年7月27日 20時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - Iunaさん» 作品出来たら教えて下さい！楽しみにお待ちしてます (2018年10月17日 10時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - Iunaさん» 暗殺技術、狙撃、体術、剣術は世界一の実力を持つ。出来ない事は特にない…でお願いします (2018年10月17日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - アリスさん» 了解です！リクエスト、ありがとうございました！！ (2018年10月17日 7時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Iuna
| 作成日時：2018年9月26日 18時
