１０月さんの双子の妹は幼い頃に喘息を発症して弱過保護な兄が居て東京にバレー部の従兄がいるそうです！

１３話 ページ16

詠「……」









分かってた、Aちゃんならどんな私でも受け入れてくれるって、分かってた









けど、怖かった









Aちゃんなら私を否定したり裏切ったりしないって分かって……けど……









怖いんだ……信じてから裏切られるのは、最も怖い……









purururururururururu









詠「……はい」









？「おや？今回は出てくれた」









詠「…兄さん……何の用」









隼「いや？ただ僕の可愛い妹は、ちゃんとAに心を開いたかなぁ〜っと思ってね？」









詠「可愛いなん思ってないでしょ？あと、分かってて連絡したでしょ？」









隼「何のことやら？…いい加減、素直になればいいのに」









詠「っ！兄さんには分からないでしょ！私の気持ちなんか！！」









隼「そうだね、分からないよ。だって君は僕に何も話さなんだからね。それに、君も僕の気持ち、知らないでしょ？」









詠「知ってるわけないじゃん」









隼「ほら、分かってない。だから、Aの気持ちも分からない…」









詠「えっ……？」









隼「君が言ったんだろ？分からないって。わかるわけないよ、君に。だって人の気持ちを分かろうとしてないんだから」









詠「っ…」









隼「じゃあね」









ツーツーツー









詠「……Aちゃんの、気持ち……」

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