１０月さんの双子の妹は幼い頃に喘息を発症して弱過保護な兄が居て東京にバレー部の従兄がいるそうです！

１０話 ページ13

？「君にはお願いがあって電話をかけたんだ」









『お願いですか？あの、お金とかは持ってなくて…』









？「ふふ、そんなのじゃないよ。君でも出来る簡単なことだよ。…僕のお願い聞いてくれる？」









『は、はい。あの』









？「なんだい？」









『あの、お名前…聞いてないなぁと思い…』









？「そうだったね。僕のことは……魔王様と呼んでね」









『ま、魔王様？あ、私は』









魔王様「知ってるよ。神無月Aちゃんでしょ？」









『正解です！凄いですね、魔王様さん』









望「(魔王様さん？様があるのにさんを付けるか？普通…Aらしいか…)」









魔王様「Aちゃん、君のお友達の彼女を助けてあげて欲しいんだよ」









『それって、詠ちゃんの事ですか？』









魔王様「あぁ、そうだよ。彼女はずっと恐れてる。友達であるAちゃんに、救って欲しいんだ。出来る？」









『…出来ます。絶対に助けます。…魔王様さんは優しいですね…』









魔王様「そうかな？僕は自分が出来ないことを、君にやって貰おうとしてるんだよ？

優しくはないよ」









『ううん。自分が出来ないから、違う人に頼る…それって、どうしても助けたいからじゃないんですか？

魔王様さんが詠ちゃんとどのような関係かは知りませんが……それだけ、助けたいんですよね？』









魔王様「ふふ、そうかもね……それじゃあ、頼んだよ？」









『はい！絶対に助けます！だから、魔王様さんは待ってて下さい』









魔王様「ふふ、ありがとう。待ってるよ。じゃあね」









詠ちゃんが隠していることを絶対に暴いて救って見せます！









それが例え、詠ちゃんとの関係を壊す事になっても……









初めての友達の詠ちゃんには、本当の笑顔でいて欲しいから…









私に希望をくれたあの笑顔を…もう一度見たいから…

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