狂人反応観察日記 6冊目

羅威刃 ページ6

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【城ヶ崎賢志】

「…起きたか」

素っ気ないように言っているように聞こえるけど本当は凄く心配だった。証拠になかなか離れようとしない。
「治るまで大人しくしろよ」
綺麗な顔に傷が残らないで欲しい。


【東雲竜政】

「あぁ…俺だ…」

病室に入ってきたタイミングで目が合う。貴女が『竜政…？』と呼びかけると確認させるように抱きしめる。
「大丈夫だ、俺はここにいる…頼むからいなくならないでくれ。」
貴女がいないと生きていけない。


【間宮恭平】

「私にはお前しかいないんだ…！」

唯一気を緩められる存在である貴女。皆の前では冷静ではいるが内心は穏やかじゃなかった。
「…お前だけは死なせない」
もう、前線は貼らなくていい。


【高城蓮太郎】

「…おかえり、A。」

来る日も来る日も待ち続ける。どのくらい経ったのだろうか、闇医者から報告があり、すぐに貴女の元へ。
「治ったらまた一緒に飯にでも行こうか」
何でも奢ってやる。


【秋元詩郎】

「そんなことないよー」

雰囲気変わった？と尋ねられると何のことやらといった感じで答える。
「(あの時、スローに見えたなぁ)」
報復に行ったあの日、ナイフも、銃も、全てスローに見えた。



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