*頼って欲しい【和中蒼一郎】△ ページ6
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『…ど、どうしよう。』
玄関に置かれた2つのダンボールにAは頭を悩ませていた。
料理関係で野菜の発注をいくつか行ったのだが…想像以上に重く、1つすら持つのが困難らしい。
『蒼一郎さんは確か鍛錬していたし、こんなことで頼るのもあれだよね…』
「俺が…どうした?」
その言葉と共に目の前にあったダンボールが全てなくなる。振り返ると和中がどうかしたのかという感じでダンボールを持っている。
『そ、蒼一郎さん…いつからいらっしゃったんですか!?』
「先ほど誰かが出ていったような音がしてな。見た感じ宅配だったか。」
『えぇ、この間頼んだ野菜が届いたので。』
少し照れくさそうに笑うA。それを見た和中は愛おしそうに微笑み何処に置いたらいい?と聞いてくる。
『あ、ではそちらに…』
「分かった、もし俺の助けが必要ならいつでも呼ぶといい。」
『でも、鍛錬中とかならご迷惑になります…』
「気にすることはない。むしろ頼って欲しいんだ」
ダンボールを器用に指定された場所に置くとAの頭を優しく撫でる。その心地良さを感じながらもAは申し訳なく思うのだった。
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ぷるん(プロフ) - くっつくかどうかの絶妙な距離感もどかしさにニマニマ🤭してしまいました…!ご執筆ありがとうございました! (5月6日 10時) (レス) @page23 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 執筆ありがとうございます!わざわざ生け捕りを命じたのは何故でしょう……🤔夢主にだけは素直な守若さんが可愛くて最高です!これからも応援してます! (4月23日 3時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエスト書いて下さりありがとうございます (3月19日 0時) (レス) @page19 id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - ぷるんさん» コメントありがとうございます(*^^*)カリン+さゆり夢を執筆した後もまだ文字数が余りそうなのでお話考えてみます😆 (3月8日 12時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 獅子王中編面白かったです!😊お互いのオモチャ否舎弟の伝説度でケンカ勃発、佐古と阿蒜を競わせる守若と姉貴、苦労を分かち合う佐古阿蒜…妄想広がりました😅 (3月8日 12時) (レス) @page18 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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