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「A、悪いことは言わない。来栖と共にこの場を去りなさい」



柳楽はいくら敵対していようと可愛い弟分や妹分を手にかけることは好まない。

それに…想いを寄せている妹分が相手となるとその気持ちはいっそう強くなる。


結果、Aと1戦交えることになったが…その刃は彼女を傷つけまいと振るっていた。

それに気づいたのは来栖ただ1人。だけど理由は分からないがそれを指摘せず…時間経過でAを連れその場を後にした。



【回想終了】



…これらがきっかけでAは抗争終結後、柳楽から距離を置くように過ごすようになる。

だがある日、Aは逆に柳楽からアピールをされるようになったのだ。



「…」

『あ、あの、柳楽の兄貴…?』

「確かその料理は抗争前、お前さんが好きと言っていた奴か?」

『は、はい…大好物、です』

「足りないなら後で注文しよう。金は俺が払うからお前さんは沢山食べなさい」



食事中も変わらずこのような関係性になっているが一瞬、好物を口に運んだ時に見えた表情は抗争前に見せていた笑顔が見えた。



「(…何だか前に戻ったみたいだ)」





食事後、暗くなった空を眺めながら2人は帰路につく。といっても、女性を、ましてや好きな子を夜道で1人にはさせない、という柳楽の熱意に負けAは自宅に送ってもらうことになったのだが。



『あの…ご飯、ありがとうございました…!』

「気にすることはない。お前さんが楽しそうならそれでいいんだ」



柳楽がそう言って頭を撫でるとAは一瞬だけだが以前のような笑顔を見せる。



『あ、す、すみません…!家に着いたので失礼しますね!』

「また明日も一緒に帰らないか」

『え…?』

「俺はこうやってお前さんと共に話したり食事を共にする時間が好きだ。今後もこうして交流していきたいと思う」



そう言って真剣にAを見据える柳楽。

その表情を見てAは…ゆっくり頷く。



『はい…私でいいのなら』

「(お前さんじゃないとダメなんだがな)」

『柳楽の兄貴?』

「何でもない。ではまた明日」



こうして、2人は今度こそ解散となったが…Aはまた翌日柳楽からお誘いを受けることになるのだった。


それを見た周囲の組員は2人が早くくっ付くことを考えながら応援の眼差しを送ったそうな。

*頼って欲しい【和中蒼一郎】△→←*お前さんが好きなんだ【柳楽和光】△



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ぷるん(プロフ) - くっつくかどうかの絶妙な距離感もどかしさにニマニマ🤭してしまいました…!ご執筆ありがとうございました! (5月6日 10時) (レス) @page23 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 執筆ありがとうございます!わざわざ生け捕りを命じたのは何故でしょう……🤔夢主にだけは素直な守若さんが可愛くて最高です!これからも応援してます! (4月23日 3時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエスト書いて下さりありがとうございます (3月19日 0時) (レス) @page19 id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - ぷるんさん» コメントありがとうございます(*^^*)カリン+さゆり夢を執筆した後もまだ文字数が余りそうなのでお話考えてみます😆 (3月8日 12時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 獅子王中編面白かったです!😊お互いのオモチャ否舎弟の伝説度でケンカ勃発、佐古と阿蒜を競わせる守若と姉貴、苦労を分かち合う佐古阿蒜…妄想広がりました😅 (3月8日 12時) (レス) @page18 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十六夜月夜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2024年1月14日 13時

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