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「Aの姉貴、何処にいるんですかぁ？」
「(は、早すぎる…！)」
守若と佐古が探し始めて数分…そう遠くに行っていないと信じて探し続ける。
「Aの姉貴…」
「(守若の兄貴…)あ、あの…」
段々と元気がなくなる守若を心配し佐古が何か声をかけようとする。
「＿＿！」
「＿＿＿！？」
「？おい佐古ぉ、あっちだぁ」
「あ、守若の兄貴！」
急に駆け出した守若を慌てて追う。
「はぁ…はぁ…守若の兄…貴？」
ようやく追いついたものの、目の前に広がる光景と守若の殺気にびっくりして足を止める。
『守若君…佐古君…？』
「げっ、守若だ！？」
「おいお前ら何してんだぁ…」
「おい早くその女連れてけ…」
その半グレの言葉は最後まで続くことはなかった。1秒にも満たない速度で既に刺身…？と化したから。
「おい佐古ぉ、Aの姉貴を闇医者に連れて行けぇ」
「は、はい！」
そして手早く傷を負ったAを抱え佐古に託す。
2人が去ったのを確認すると守若は刺身包丁を強く握り、周りが凍るんじゃないかレベルで殺気を出す。
「お前ら、何でAの姉貴を襲ったんだぁ？」
「はっ、言うわけねぇだろ！」
「それに多数対1で勝てるわけねぇだろ！？」
「ふーん、ならお前らはあの世行きだぁ」
宣言通り守若は(念の為1人だけ残して)殲滅した。
あっという間の光景に残された半グレはこれでもかというぐらい震えている。
「おい、何でAの姉貴を襲ったんだぁ？答えないとお前もこいつらみたいになるぞぉ」
白状しないと死ぬ。本能で死を悟った半グレはベラベラと喋り始める。
「お、俺たちは戒炎の下部組織でして…あ、我妻さんからA…さんを生け捕りにするよう命じられて…それで………」
「へぇ、我妻の差し金だったんだ………分かったぁ、話してくれてありがとぉ」
その言葉で生存が確定したと思い安心しかけた半グレ。しかし次の瞬間、急に頭上から影がかかり段々と顔を青く染めていく。
「じゃあこの世とさよならしよっかぁ」
「な、何で…？話したら生かすって…」
「生かすなんて一言も言ってないぞぉ」
…むちゃくちゃではあるが確かにその通り。
そして半グレはそのまま…
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